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『オー!マイ・ボス!』ユースケ演じる副社長の「オジモテ術」を学びたい

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.02.23 16:00FLASH編集部

『オー!マイ・ボス!』ユースケ演じる副社長の「オジモテ術」を学びたい

 

 女性たちが夢中になる胸キュンラブコメディから、オジサンたちが学ぶものなんてない――なんてこともない。

 

 先週火曜放送の第6話で平均視聴率11.8%を記録し、またしても番組最高視聴率を叩き出した『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/平均世帯視聴率/関東地区)

 

 

 主演の上白石萌音が演じる奈未が、女性ファッション誌編集部で鬼編集長・麗子(菜々緒)にしごかれながら、子犬系男子カメラマン・潤之介(Kis-My-Ft2・玉森裕太)と恋愛していくというお仕事&恋愛ドラマも、後半戦に突入している。

 

 第6話での奈未は激動だった。

 

 まず、潤之介が編集部の同僚たちの前で「俺のカノジョなんです」と宣言してくれたかと思えば、大口の広告案件に口出ししたことで、なんと麗子から「ありがとう。なにを守るべきかあなたに教えてもらうなんてね」と礼を言われる。

 

 しかし、ハッピー展開の連続だったのも束の間。潤之介が元カノを抱きしめているのを目撃し、落ちこんだところに、ドS先輩・中沢(間宮祥太朗)から、「俺、お前のこと好きだわ。俺ならお前のこと泣かせない」と告白される急展開。

 

 ……とまぁ、怒涛の回だったわけだが、恋愛コラムニストである筆者が注目したのは、奈未の恋愛ではなく、鬼編集長・麗子と会社の副社長・宇賀神(ユースケ・サンタマリア)の恋模様である。

 

■余裕のある男があえて見せるカッコ悪さ

 

『オー!マイ・ボス!』からオジサンが学べるもの、それは宇賀神のオジモテ術だ。

 

 第6話で描かれた宇賀神と麗子の水族館デート。仕事では冷酷無比に見える麗子だが、実は宇賀神に片思いしているため、ド緊張している様子。麗子の気持ちを知ってか知らずか、宇賀神は飄々とエスコートする。

 

 そんな宇賀神、サメのいる大きな水槽の前で、サメにはシックスセンスがあるという豆知識を披露。麗子は「詳しいんですね」と感心する。

 

 モテるオヤジは博学であるべし……なんてぺらっぺらなモテ論を説くつもりは毛頭ない。宇賀神流・オジモテ術の真骨頂はこの次の言葉にあるのだ。

 

「昨日ネットで調べてきました。男ってね、デート前にいろんな雑学を仕込んでおくんですよ」

 

 コレである。

 

“覚えたての知識を得意気に披露するダサい自分” を秒でカミングアウトし、自虐ネタに昇華させて場の雰囲気を和ませる。実際、この一連のやりとりで麗子はようやく緊張がほぐれたのか、柔らかい微笑みを見せていた。

 

 相手の女性を楽しませるために、自分を “落とせる” のがモテるオヤジだと思うのだ。この瞬間、麗子は宇賀神に惚れ直したと言っても過言ではないだろう。

 

 けれどこのテクニック、一見簡単そうに思えるかもしれないが、実はそうとう難しい。

 

 デート相手の女性の前で、情けなくカッコ悪い姿をさらけ出すのは、かなり勇気がいること。というか、普段から男としての余裕がなければなかなかできるものではないし、表面だけマネてもあまり意味はない。

 

 たとえば、いつも自虐ばかり言っている自己肯定感が低いオジサンが、自分のダサい部分をカミングアウトしたところで、いつものことすぎてモテ効果ナシ。

 

 宇賀神はかなり仕事がデキる男なんだろうし、権力もあるはずだが、それをひけらかすことなく、いつも控えめ。そういった謙虚な姿勢が、逆に彼の凄味を際立たせている。

 

 そういった余裕のある男があえて見せるカッコ悪さがカッコいいのだ。

 

 モテオヤジになりたいのであれば、ユースケ・サンタマリア演じる宇賀神をお手本にするといいだろう。ただし、宇賀神の表面的な言動をマネるだけでなく、彼の根底にあるマインドから見習うことをお忘れなく。

 

 今夜放送の第7話でも宇賀神のオジモテ術が披露されるか、注目である。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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