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久本雅美のワハハ本舗の公演に警察のチェックが入ったことがある

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.03.08 11:00FLASH編集部

久本雅美のワハハ本舗の公演に警察のチェックが入ったことがある

 

 以前、久本雅美さんがワハハ本舗の本公演に警察が “検閲” に来たというお話をしてくれました。

 

「ワハハの公演のなかで、男性劇団員がふんどし一丁で踊って、最後にそのふんどしをとって勢いよく投げるシーンがあったんですよ。絶対に局部を見せないというのがワハハ本舗の美学なので、もちろん局部は手で隠しています。

 

 

 でも角度によってはちょっと見えてしまってたんでしょうね。それを出したと思われてお客さんに通報されたことで、翌日の公演に警察官が15人ほど来たんですよ」

 

 翌日の公演は、演出家の喰始さんの判断で泣く泣くふんどしは取りませんでしたが、1つのくだらない笑いのパフォーマンスがなくなったことで、喰さんは涙を流すほど悔しがったそうです。

 

「その日、警察官は客席の後ろで見てました。最後、みんなで踊るシーンがあるんですけど、そのときに面白いかなと思って柴田(理恵)を誘って客席に降りて、警察のところに行ったんです。

 

 そこで『ご苦労様です』と声をかけると、警察官は『面白いです』って笑ってて。次の日の公演も来られて、最初から最後まで見て笑って帰ってるんですよ。2日目は面白いから普通に見に来たんとちゃいます?(笑)」

 

 結局、事なきを得たのですが、後から聞くとワハハ本舗の公演は摘発対象の案件にあがっていたそうです。笑いが逮捕ならびに公演中止の窮地を救ったのではないでしょうか。

 

 他の公演でも久本さんは窮地に陥ったことがあると言います。それは久本さんと柴田さんの2人芝居を観劇した泉ピン子さんが、芝居の内容に対し激怒したからだそうです。

 

「もう20年以上前の舞台なんですが、柴田が売れない女優の役だったんですね。売れてない嫉妬心から、実在の売れている女優さんや作品の悪口を言いながら窓ガラスに卵をぶつけてストレスを発散するシーンがあったんです。

 

 そのときに女優の杉村春子さんのことを柴田がネタで言ったんです。柴田は杉村さんを尊敬しているからこそ、芝居の設定上、言ったセリフだったのです。

 

 でもそれがピン子さんには伝わらなくて、怒りを買ったんですよ。ピン子さんは公演中の客席で、『ふざけんな! なに言ってんだ!』と目の前にあったスライドの機械の位置がズレるほど蹴ったんです」

 

 終演後、ピン子さんは演出家の喰始さんに「杉村春子さんはすごい人で、そんな人ではないんだ」と言って怒って帰ってしまったそうです。

 

「でもピン子さんは、そのときのことは忘れはったのか、その後も何回もワハハ本舗の公演を見に来てくれて、大量の差し入れもしていただいてるんです。今では逆に応援団になってくれて、よくしていただいてます(笑)」

 

 過激なパフォーマンスの裏には、大変な苦労も隠されていたんですね。

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・ライター・お笑いジャーナリスト

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