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テレビ局が“若者重視”にシフト…4月改編でトクした「ジャニーズ事務所」「霜降り明星」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.10 18:58 最終更新日:2021.03.10 18:58
テレビ局の4月改編が続々と発表されているが、いまテレビが、若者の視聴者を取り戻そうとしている。たとえば日本テレビは、25年続いた土曜昼の『メレンゲの気持ち』を終了させ、10時30分から13時25分までの時間帯で、指原莉乃(28)がMCを務める『ゼロイチ』をスタートさせる。
一方TBSは、32年続いた日曜13時台の『噂の東京マガジン』をBSに移行させ、ジャニーズ事務所から2020年にデビューしたSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』を始める。
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そしてフジテレビは、金曜20時台を『でんじろうのTHE実験』から『新しいカギ』というコント中心のバラエティー番組に変え、チョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコが出演する予定だ。あるテレビ局関係者が、内部事情を語る。
「テレビ局の評価基準が、世帯視聴率から個人視聴率に変わっており、日本テレビ、TBS、フジテレビは重点ターゲットを49歳以下に設定しています。それは50代以上よりも40代以下のほうが高い消費意欲を持っていると判断したためで、今回の改編でも10代〜30代の視聴者を重視していることが窺えます」
TBSはさらに、50代〜60代に人気の高かった金曜19時台の『爆報! THE フライデー』を終了させ、4月からは『オオカミ少年』を始める。ダウンタウンの浜田雅功(57)がMCを務め、ジャニーズ事務所から昨年デビューしたSixTONESのジェシー(24)、田中樹(25)がレギュラーに名を連ねる。
「若者にテレビを見てもらうために、ジャニーズの人気者に頼ったのでしょう。彼らのファンは熱狂的なので、スポンサーの商品も積極的に購入してくれる傾向があります。財政事情の苦しいテレビ局としては、無視できない存在です。
TBSで2組が起用されることは、ジャニーズ事務所としても願ったり叶ったりのはずです。SMAPの解散以降、退所者が続出し、不祥事も相次ぐなど、イメージが悪化していますからね。全世代に知られるグループも少なくなりました。Snow ManとSixTONESに、今後の事務所の命運が懸かっているといっても過言ではないでしょう」(前出・テレビ局関係者)
また今回の改編で、2018年の『M-1グランプリ』王者である霜降り明星は、フジの『新しいカギ』に加え、TBSの火曜19時台『オトラクション』のMCも務める。つまり、4月からゴールデンタイムで新番組が2本始まることになる。
「今もっとも勢いのあるお笑いコンビで、ともに28歳と若い。せいやが『お笑い第7世代』という言葉を生み出して浸透させたように、キャッチーな言葉をチョイスする能力も高い。今のテレビは、いかに端的なワードで視聴者を惹きつけられるかも求められるので、ハマっている。
すでに超売れっコですが、フジのコント番組がうまくいけば、本格的に霜降り明星の時代が来るでしょう」(同前)
YouTubeなど、ネット動画に押されている昨今のテレビ番組。若者シフトを成功させ、かつての輝きを取り戻せるか。