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川栄李奈「朝ドラ主演」抜擢でトップ女優へ…東京03・飯塚も絶賛 “天才的演技力” の秘密は?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.13 06:00 最終更新日:2021.03.13 06:00
「最初の立ち稽古のときから、こちらはまだ何も演出をしていないのに、絶妙な間とトーンでセリフを言うので、びっくりしましたね」
お笑いトリオ・東京03のリーダー、飯塚悟志(47)がそう絶賛するのは、2018年の舞台『東京03 FROLIC A HOLIC「何が格好いいのか、まだ分からない。」』で共演した女優・川栄李奈(26)のことだ。
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2015年にAKB48を卒業して女優に転じてからは、着々と評価を高め、2021年はNHK大河ドラマ『青天を衝け』に徳川慶喜の正室・美賀君役で出演するほか、2021年度後期のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で主演を務めることが決まっている。
“おバカアイドル” としてバラエティ番組でイジられてきた彼女が、なぜ続けて大役を獲得できるのか。冒頭の飯塚は、こう話す。
「川栄さんは、演技についての勘がめちゃくちゃいいんだと思います。『こういう人を天才っていうんだろう』って、稽古のときに感じたことを鮮明に覚えていますね」
事実、川栄の演技力を高く評価する声は少なくない。
「2015年8月、AKB48卒業直後の初主演舞台『AZUMI幕末編』の公開稽古(冒頭の写真)の取材に行ったんですが、『どうせアイドル上がりでたいしたことない』と、取材陣のほとんどが高をくくっていました。
でも、殺陣やアクションもこなれていて、感情表現も豊かに演じていた。先入観とのギャップからか、みんな度肝を抜かれたんです」(芸能ライター)
映画評論家の前田有一氏は、「庶民的な役が似合い、日常的な空気を醸し出すのが上手い」と、演技力を絶賛する。
「川栄さんの出演作で印象に残っているのは、東野圭吾原作で、2018年に公開された映画『人魚の眠る家』。彼女の役どころは、坂口健太郎さん演じる星野の恋人・真緒。恋心が失われていく過程を、笑顔の増減や繊細な目線の動きで見事に表現し、作品に深みを与えていた。
一方で、映画『亜人』などのアクション作品でも、与えられた役柄を演じ切っています。さらに、主役を引き立てる役柄もこなせる。こうしたポジションの女優は多くない。映画監督から重宝がられるのは、自然なことなんです」
朝ドラヒロイン役への抜擢も、実力でもぎ取ったという。
「朝ドラのヒロインは、新人女優の登竜門としての意味合いが薄れ、近年は知名度が高い女優が選ばれる傾向が強くなっていました。しかし今回、川栄さんはオーディションで選ばれた。演技力がなければ、けっして勝ち残れなかったはずですから」(スポーツ紙記者)
2019年に俳優の廣瀬智紀(34)と結婚し、同年11月には出産したことを発表。「出産が演技の幅を広げた」と話すのは、テレビ局局員だ。
「2020年秋の、『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)で連続ドラマに本格復帰していますが、母親になってから、慈しみの表情が滲み出るようになりました」(同前)
引っぱりだこなのには、演技力以外の事情もある。
「CMの契約料金が比較的安価で、好感度が高いわりに存在感が強すぎない。多くのクライアントからは、『川栄さんは、ちょうどいいから』と、キャスティング時に聞きます」(大手広告代理店関係者)
“ちょうどよさ”も、バカ売れの秘密か。
(週刊FLASH 2021年3月23日号)