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DA PUMP・DAICHI引退へ…「椎間板ヘルニア」専門医が語る「『U.S.A』ダンスは危ない!」

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.04.05 20:46FLASH編集部

DA PUMP・DAICHI引退へ…「椎間板ヘルニア」専門医が語る「『U.S.A』ダンスは危ない!」

 

 4月1日、人気ダンスボーカルグループ「DA PUMP」のメンバーDAICHI引退が、公式ホームページで突然、発表された。同日、本人もSNSに直筆メッセージを掲載した。

 

《この度、持病であるヘルニアの悪化によりDA PUMPを脱退させて頂くことになりました。長年治療をしてきましたが、納得がいくパフォーマンスが出来なくなっていることを年々感じ、悩んできました》

 

 

DAICHIを引退に追い込んだ原因は「腰椎椎間板ヘルニア」。いったい、どんな病気なのか。ヘルニア治療の専門家である、あいちせぼね病院の伊藤全哉院長が解説する。

 

「腰椎、つまり腰骨は縦に5つ並んでいます。そして骨と骨のあいだにある “クッション” を、『椎間板』といいます。その中にある『髄核』というゲル状の中身が外に飛び出てしまうことがあり、そうすると、腰椎のすぐ近くにある足に通じる神経を圧迫してしまいます。それで腰や足が痛くなるのが、腰椎椎間板ヘルニアです。

 

 腰椎椎間板ヘルニアの症状には、下半身の痛みやシビレ、足がうまく動かせなくなる運動麻痺、感覚が鈍くなる感覚麻痺などがあります。なかには、歩くのもままならず、痛みでのたうち回る人もいます。圧迫された神経の周辺が痛くなるので、痛む部位は人それぞれ、変わります。

 

 治療としては、まずレントゲンやCT、MRI検査などで画像を撮り、ひどくなければ飲み薬や注射で痛みを取り、リハビリをしていきます。一方、ひどければ手術になります。ただ、よくある手術なので、傷も小さく1泊2日で帰れるような、安全で負担の少ないものが最近は多いですね。DAICHIさんの場合、万が一を考えて、手術まではしていなかったんだと思います」

 

 では、腰椎椎間板ヘルニアを発症する原因は?

 

「姿勢が悪いとか、過度な運動をしているとか、重いものを持ったとか、いろいろ指摘されていますが、ほかに遺伝的要素もあります。

 

 また、タバコも悪いと言われています。タバコを吸うと血管が収縮して全身の血の巡りが悪くなります。椎間板の周囲の血管も、収縮することで椎間板が壊れやすくなって、中身(髄核)が飛び出やすくなるんです」

 

 ヘルニア患者は、年配の人に多い病気のようなイメージもあるが……。

 

「腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛の中でも20代から40代が多く、若くして発症する病気の代表です。若いと活動が活発なので『髄核』が飛び出しやすいんですよ。しかもヘルニアは、1回出るとなかなかへこまないので、持病になる人も多いんです。

 

 腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすい職業としては、重労働の工場勤務など現場仕事で重いものを持つ人や、体をよく動かす仕事の人でしょうか。年中ダンスを踊る、DAICHIさんのお仕事はまさに当てはまります。ある意味、“職業病” と言えますね。

 

 私もDA PUMPのダンスは知っていますが、代表曲『U.S.A』だけに限らず、腰を振ったり、回したり、よじったりと、動作が激しい音楽は、全般的に腰椎椎間板ヘルニアになるリスクが高いのです。私の患者の中でも、若い人でダンスが原因で発症された方が実際にいます。もちろん、ほかのメンバーも発症する可能性はあります」

 

 およそ1年前、本誌2020年3月3日号の直撃取材に対し、入籍の喜びを明かした新婚のDAICHI(冒頭の写真)。まずは、腰を据えて治療に専念し、第二の人生を “痛みを伴わず” 歩み出してほしい。

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