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所ジョージが明かした“テレビ仕事論”「とにかく人と違うことをやれ」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.20 11:00 最終更新日:2021.04.20 11:00
所ジョージ(66)が、自ら降板をほのめかしてまで、スタッフに教えたかったことは――。本誌が2021年5月4日号で報じた、所の冠番組『所JAPAN』(関西テレビ・フジテレビ系)の “降板騒動” に、早くも多くの反響が寄せられている。記事のあらましは、こうだ。
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4月5日におこなわれた同番組の収録で、2020年のM-1決勝で話題になった「おいでやすこが」(おいでやす小田(42)&こがけん(42)のユニット)が出演するVTRを見た所が、「おもしろくない」と激怒し、降板をも口にしたという。
そこで、所に直撃取材をおこなうと、「べつに怒ってないって」と言いながら、スタッフの工夫不足を注意したことを認めたのだ。
加えて、じつは今回だけでなく日常的にスタッフに “愛の説教” をおこなっていることも告白。所の言葉には、テレビへの「愛」と「仕事論」が詰まっていた。
まずは、VTRの工夫不足について。おいでやすこがのような “バラエティ新人” を思いやりつつ、こう語った。
「テレビだって芸能だから、たまにはスタッフに真面目な話もするんですよ。たとえば今回のVTRなら、山中湖の湖畔に呼んでちゃんとインタビューするとか、ホテルのすごい客室に呼んでちゃんとやるとか、ジェットコースター乗りながらインタビューするとか……そうすれば、芸人はリアクション取れるんだから。
そうでもしないと、お茶の間は『え、これだけのために呼んだの?』ってなるじゃん。ディレクターも “行ってインタビューすればいいか” という意識でいるんじゃなくて、『作る側がシチュエーションを与えてあげなさい』と言ったんですよ」
とはいえ昨今のテレビ業界は、制作費の削減など、厳しい状況なのでは……。
「それは違うと思います。そんなに予算のかかる話じゃないし、そもそも知恵にお金はかからないから。たとえば、新しい人を出すときは、顔が知られている有名人を一緒に出すと良いと思う。そうしたらお茶の間は、有名人をフィルターにして、新人も覚えてくれるから。
あと、バラエティの新人さんたちは、番組に来たら “席” があると思うじゃない。だから、ただインタビューに答えちゃう。でも、カメラが来たらまずは、芸能界に入ったときのように『驚け!』『大げさなリアクションをしろ!』『普通にインタビュー答えてるんじゃねーよ!』って言ってあげないと。
タレントには……芸能界って基本的には事務所がケアするから、僕が言うことじゃないんだけどさ。ただ、もったいないじゃん。
だから、『カメラが来たら、しれっと出ていいわけないと思え』って思うよ。暴れたり、リアクション大きくとったり、とにかく一般の人とは違うことをやらないと。階段おりるときは必ず、こけたり、つまずいたりしないとダメなんだよ」
そうした所のテレビ愛は、自己犠牲もいとわない。
「ほかの司会者さんを使えば、こんな文句は言われないよ。みなさんは、普通にやっているからね。
スタッフもみなさん大人だから、僕の話が伝わらなければ、それでいいんですよ。そしたら自然に番組はなくなっていくし、それで自分の番組がなくなるのに対して、僕はなんとも思わないよ。『また新しい番組ができればいい』と思っているからね。
結局、せっかくやっているんだから、みんな手を抜かないようにっていうことなんですよ」
愛に溢れた所の “薫陶” は、今のテレビ業界に伝わるか――。