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哀川翔が語る飲んだくれ交遊録「松方弘樹」年間2億飲んだ伝説

エンタメ・アイドル 投稿日:2016.12.05 20:00FLASH編集部

哀川翔が語る飲んだくれ交遊録「松方弘樹」年間2億飲んだ伝説

 

 大坂冬の陣・夏の陣で、徳川勢相手に大立ち回りを演じる後藤又兵衛。私生活も又兵衛同様、豪快そのものという哀川翔(55)が、グラス片手に酒場での「ドラマ」を語り尽くす。

 俺は豪傑エピソードがいっぱいありそう? たいしてないよ(笑)。でも、「一世風靡セピア」時代はいろいろあったな。

 

 ある日、名古屋でライブを終えた夜、打ち上げの会場まで距離があったから、歩くのがめんどくさくてさ。たまたま、暴走族が通りかかったから、バッと手を出して車を1台停めてね。「ちょっと乗せてくんねえかな?」って、会場まで送ってもらったことがあったよ。

 

 タクシー代わり? いや、そういうわけじゃないんだけど。以前、俺の先輩が、新宿で暴走族を停めて厚木まで送ってもらったのを見て、頼めば送ってくれるもんだと思ってたんだよね。道にもやけに詳しいし(笑)。

 

●プロレスラーと乱闘寸前

 

 若いころは喧嘩もそれなりにしたけど、俺はこう見えて喧嘩を止めるほうが多いんだよ。

 

 京都でセピアのライブしたときは、当時ツアーマネージャーだった中野英雄が、会場の外でセピアのグッズを勝手に売ってたテキヤをぶっ飛ばして、グッズを全部持ってきたもんだから、怒ったヤクザがバックステージに乗り込んできた。とりあえず中野英雄をとっさにトイレから逃がして、俺が向こうと話をして収めたよ。

 

 柳葉(敏郎)と知り合いの結婚式に参加したときは、柳葉がやらかした。俺たちの隣は全日本プロレスのテーブルで、天龍(源一郎)さんや三沢(光晴)がいたんだけど、三沢が新婦に茶化した感じのことを言ったんだよね。それに柳葉がキレちゃって、「三沢、テメー、この野郎!」って怒りだした。

 

 祝いの席だし、俺はなだめたんだけど、天龍さんはこっちをジロッと見てるし、言われた三沢も当然怒ってる。そんな状況のなかで、柳葉が真顔で言ったんだ。

 

「俺、三沢いくから、翔ちゃん天龍いってよ!」って。最終的にはなんとか収まったけど、「バカかお前、負けるに決まってんじゃねーか!『天龍いってよ』じゃねーよ」って(笑)。

 

●乾杯から最後まで一気

 

 酒は、24歳から33歳までの10年間、365日中360日は六本木で飲んでた。そんな俺でも敵わなかったのが、松方(弘樹)さん。

 

 だいたい京都の東映撮影所で会うんだけど、「飲み行くぞ」って松方さんが集合をかけて、役者10人くらいで飲むことになる。まず、全員の前にヘネシーのボトルが1本ずつ並ぶわけ。それで、「これ全部飲んだら終わりな」だもん(笑)。

 

 初めて飲んだときも、ブランデーをストレートで一気させられた。松方さ んも同じように飲むんだよ。年間2億円は飲んでたっていうからね。

 

 今は血液ドロドロになっちゃって、一杯も飲まなくなったらしいけど。

 

 飲み方でいえば、細川(たかし)さんもすごい。あの人はビール党なんだけど、「まあ乾杯」って、まず一気なんだよ。2杯め以降は、味わって飲もうと思ったら、「乾杯」ってまた一気。細川さん本人もだよ。

 

 俺は途中で焼酎の水割りに変えるんだけど、とにかくグラスに入ってるやつは全部一気。だから、細川さんと飲むときは最初から最後まで、全部一気なのよ(笑)。

 

 あと強烈なのは、俺を役者の道に誘ってくれた長渕(剛)さんかな。ドラマ『とんぼ』で共演したとき、俺は舎弟の役。長渕さんにどつかれるシーンが多かったんだけど、10発中6、7発はマジで殴られてるからね(苦笑)。

 

 長渕さんも当てようと思って当ててるわけじゃないんだけど、一生懸命な人だから思いっきり来る。芝居で実際に当たることなんてそうないんだけど、長渕さん相手だと避けるこっちも必死よ。そのぶん、映像はむちゃくちゃリアルだよね。

 

●真田幸村に本をプレゼント

 

 今、俺は『真田丸』で後藤又兵衛を演じてるけど、今回の役者はみんな個性的でおもしろいよ。みんなともけっこう話すし、共通の趣味で話が合うと、俺は自分から誘っちゃう。豊臣秀頼(中川大志)とはこないだ釣りに行ったよ。

 

 徳川家康(内野聖陽)は敵だけど(笑)、今度の打ち上げで盛り上がる予感はしてる。家康はけっこう飲みそうだしね。

 

 真田幸村(堺雅人)は、昨年、男の子が生まれたっていうから、「子供が大きくなったらカブトムシでも飼って」って、俺が監修したカブトムシの飼育本(『はじめてのカブトムシ飼育BOOK』)をあげたら喜んでくれたよ。

 

 やっぱり一度くらい飲んだり食ったりしないと、その人のことってわからないよね。酒の場なんて特に人間性が出るし、相手が心を開いてくれないと俺だって入っていけない。

 

 幸村とも一回くらい飲みたいんだけど、彼はセリフとか多くて大変そうだから、落ち着いたらメシでも行きたいね。食通って感じがするし(笑)。

取材&文・青柳直弥

(週刊FLASH 2016年11月8日号)

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