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川上麻衣子、コロナ感染を乗り越え「ねこを幸せにするアカデミー」開講
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.25 19:00 最終更新日:2021.05.25 19:00
「人とねことの心地よい暮らしを提案したい」と、ねこに関する情報発信や商品開発などをおこなっている一般社団法人「ねこと今日 neko-to-kyo」理事長を務める女優・川上麻衣子(55)が、「Zoom」を用いたオンライン講座「川上麻衣子キャットアカデミー」を開催する。
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この講座は、ねこの生態や行動学、愛猫が病気になったときの対処法、ウィズコロナ時代のペットとのあり方、動物虐待や災害から命を守るために必要なこと、保護ねこ活動の現状、看取りなど、ねこに関する体系的な情報や知識を2日間かけて学ぶというものだ。
「自分のねこが病気になったときどうすればいいか、よくわかっていない飼い主さんって意外と多いんですよね。ご自身もパニックになって、適切な判断ができなくなることがあります。
ですので、ねこってこういう動物なんですよ、こんな症状があったらこう対処したほうがいいですよ、といった、最低限の基礎知識を身につける機会をご提供します。
それと、飼い主さん同士がつながり合えたら、という思いもあります。ねこはあっという間に人の年齢を追い越していく生き物。飼い主さんが愛猫と過ごす時間を慈しみ、ねこにとって真の幸せとは何か、を考えるきっかけになれば嬉しいです」(川上・以下同)
川上は18歳からねこを飼い始め、これまで5匹の愛猫を看取ってきた。「ねこは私の人生の師匠」と語り、現在は自宅で「ココロ」(推定6歳の女の子)と「タック」(推定4歳の男の子)の2匹の保護ねこと暮らす。
キャットアカデミーは当初、2020年5月に第1回を開催する予定だった。しかし、コロナ禍により同年12月まで延期されることに。また、対面での開催を予定していたが、オンラインに切り替えることになった。
ところが、いよいよ開催まで1カ月というタイミングで、川上自身が新型コロナウイルスに感染してしまう。
陽性と診断されたとき、川上はドラマの撮影で大阪に滞在していた。幸い軽症で済んだが、患者を受け入れている大阪のホテルで10日間、隔離生活を余儀なくされた。
「私の場合、ねこの譲渡会でお世話になっている友人がねこの世話をしてくれたため助かったのですが、実際のところ、感染してからねこの世話をしてくれる人や施設を探すのは、ほぼ不可能でした。
人とのつながりがものすごく大事だなと実感しました。災害時にもいえることですが、ふだんから『もしこうなったらこうしよう』と対処のパターンを考えておくなど、事前の備えの重要性について身をもって感じたんです」
さらに同じ時期、講座のテキスト作りなどを準備していたスタッフ数人も感染。もっとも頼りにしていた女性スタッフが、一時は人工呼吸器を装着しなければならないほど重症に陥った。
そうした困難を乗り越え、2020年12月5〜6日に第1回めのアカデミー開催にこぎつけた。
「北海道から九州まで、全国からたくさんのねこ好きさんが参加してくれました。みなさん、先生に積極的に質問するなど、真剣に取り組まれていて、『ねこに対する見方が変わった』『知らないことが多くて新鮮だった』といった意見が寄せられました。
講師陣も、受講生たちの熱意に驚いたようです。オンラインのいいところは、全国どこでも、自宅から気軽に参加できることと、自分の飼いねこの紹介や自慢ができること。
『これがうちの子です』と紹介しあったり、ねこに邪魔されたりしながら学んでいました(笑)」
6月5〜6日に開かれる2回めのプログラムも初回とほぼ同じ内容で、獣医師や動物行動学の先生、保護ねこ活動家など5人の講師陣が全8科目を講義する。
川上自身も、緊急隔離されたときに周囲に支えられて愛猫が救われた経験や、これまで看取ってきたねこたちのこと、そして自らの死生観の変化について語る予定だ。
講座が終了すると、受講生には修了証書とバッジが授与され、受講生しか参加できないSNSのコミュニティでつながりを持ち続けられる。
「コミュニティに属していれば、いろんな情報交換や交流ができますし、もし何かあったときにも、すぐ誰かに相談できます。
今後は3期、4期と継続してアカデミーを開催し、コミュニティのメンバーを増やしていきたいですね。ここで学んだことを他へ伝えていくメッセンジャー的な役割の人たちも育てられたらと思っています」
※「第2回 川上麻衣子キャットアカデミー」詳細は「ねこと今日 neko-to-kyo」のサイトにて