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【坂本冬美のモゴモゴモゴ】阪神・淡路大震災の復興を願った『心の糸』5人だからできたこと

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.29 11:00 最終更新日:2021.05.29 11:00

【坂本冬美のモゴモゴモゴ】阪神・淡路大震災の復興を願った『心の糸』5人だからできたこと

写真左から坂本冬美、長山洋子、香西かおり、藤あや子、伍代夏子

 

 1995年1月17日午前5時46分――。
 その時、わたしは大阪にいました。

 

 15日、三重県でコンサートを終え、16日は移動日。で、17日が、神戸でのコンサートだったんです。

 

 普通なら、三重から神戸に入るところですが、たまたまこのときは、定宿のある大阪で一泊しようということになって。まさか、あんなことが起きるとは思いもしなかったのです……。

 

 

 ド~~~~ン。

 

 下から突き上げられるような衝撃があり、慌てて飛び起きたものの、何がなんだかわかりません。

 

 当時、わたしはデビュー8年めで、忙しくて心身ともに疲れ切っていた状態。意識がまだ朦朧としていて、頭の回線がうまく繋がりません。

 

 何!? どうしたの? ベッドから出ようにも、体がぐらぐらして立ち上がることさえままなりません。

 

 ミシ、ミシ、ミシッ……。
 部屋全体が軋み、壁がぐにゃりと歪んで見えます。

 

 ――これは……ただごとじゃない。

 

 と思いながら、あろうことか再び眠りについてしまいました。どれくらい時間がたっていたのか、自分でもよくわかりませんが、床に転がったテレビを避けながらカーテンを開けると、神戸の方角は炎に包まれていました。

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