エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

『ドラゴン桜』阿部寛の “女たらし” がまさかの発動…江口のりこまでも陥落か

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.05.30 11:00FLASH編集部

『ドラゴン桜』阿部寛の “女たらし” がまさかの発動…江口のりこまでも陥落か

 

 まさか『ドラゴン桜』で阿部寛の “女たらし” ぶりが観られるとは思わなかった。

 

 2005年に放送されたシリーズ1作目と同じく、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)が、低偏差値高校の生徒たちを東大合格に導くというストーリーの『ドラゴン桜』(TBS系)。

 

 

 第1話は視聴率14.8%といいスタートダッシュを切り、第2話13.9%、第3話12.6%、第4話14.3%、第5話13.8%と高水準の視聴率を獲得し続け、4月期ドラマのトップを維持している。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/平均世帯視聴率/関東地区)

 

 そんな絶好調の本作、先週放送の第5話で、意外にも桜木が女心を巧みに転がす様子が披露されたのである。

 

 ただし、桜木の “たらし” っぷりのターゲットとなったのは、2005年版の教え子で現在は桜木の右腕となっている水野直美(長澤まさみ)でも、東大専科に入った現教え子の岩崎楓(平手友梨奈)でもない。

 

■阿部の誉め言葉に虚を突かれ、まんざらでもない江口のりこ

 

 第5話では、桜木と敵対し追い出そうとしている理事長・龍野久美子(江口のりこ)が、東大専科に負けたことを引きずっていた理事長側の秀才生徒・藤井遼(鈴鹿央士)のため、再戦を提案。

 

 東大専科メンバーと藤井が「大学入学共通テスト」形式で勝負する展開だった。

 

 桜木は藤井との勝負の隠し玉として、発達障害を持ち成績ダントツビリの生徒・原健太(細田佳央太)を東大専科に引き入れる。

 

 実は、健太は目から記憶したものは絶対に忘れないという才能を持った生徒で、桜木はその特性を見抜いていた。健太はミニテストの英語の問題を圧倒的スピードで全問正解し、桜木たちにたびたび嫌味を言ってきた学年主任の田村梨江子(山田キヌヲ)は膝から崩れ落ちるほど驚愕する。

 

 田村は「いったいどういうことなの!?」と桜木に詰め寄るが、桜木はそんな彼女の胸ぐらをグイッと掴み、「表に出ろ」と教室の外に連れ出す。そして「あんたのやってきたことは全部的外れで、傲慢な押しつけにすぎない」と田村の2年間を否定するのだ。

 

 だが、田村が「それ(健太の才能)を見抜けなかった私は、担任失格ってことね」と自嘲気味に過ちを認めると、桜木は一転して優しく包み込むような声色でこう語りかけるのである。

 

「そうは言ってない。四六時中、発達障害の子供に接することは並大抵のもんじゃない。あんたはよくやってた。それはあいつを見ていれば、よくわかる」

 

「的外れだろうがなんだろうが、自分のために一生懸命やってくれたその気持ちは、ちゃんとあいつに届いている。あんたらがいたから、健太にとって学校が安心できる場所になったんだ。才能を伸ばすためには、なにより重要なことだ」

 

 田村は生徒のことを一番に考え、親身になっていたがゆえに桜木たちに嫌味を言っていたため、桜木のその言葉は心の柔らかい部分にストレートに届いたに違いない。彼女は顔をくしゃくしゃにして嬉しき泣きするのだった。

 

 要するに桜木がやったのはツンとデレ。

 

 女性(田村)の胸ぐらを強引に掴んだり、高圧的に「表に出ろ」と連れ出すのはやりすぎに感じたが、それぐらいヤンキーチックな激しいツンの後のデレゼリフだからこそ、ギャップがすさまじいもの。ムチの後のアメはさぞかし甘かったことだろう。

 

 続いて桜木の “たらし” の餌食になったのは、前述の江口のりこ演じる理事長・久美子。

 

 藤井との勝負で、数学の問題を猛スピードで解いていく健太を見た久美子は、桜木に「健太君に何があったの?」と問いただす。

 

 久美子は桜木に、健太を入学させた理由は、定員割れしていて誰でもいいから入学させたわけではない、と断言したうえでこう続けた。

 

「多様性を尊重し、互いに協力していくことを生徒たちに学んでほしい。だから発達障害の子も、入学を希望するなら普通学級で受け入れてきた」

 

 久美子は彼女なりの信念を持ち、生徒たちの将来を想って健太を入学させていたのだ。

 

 そんな久美子に対して、桜木は「せこい考えしか浮かばないと思ったあんたのここ(頭)にも、ご立派な考えが浮かぶんですね」と挑発的な発言。もちろん久美子は敵意剥き出しで桜木を睨み返す。が、ここでもツンの後にデレを発動する桜木。

 

「健太が才能を伸ばせたのは、勉強を強制されないあんたの自由な校風があったからだ。勉強に対する抵抗感や嫌悪感が、ほとんどなかった。だからいざ勉強を始めたとき、ものすごい勢いで知識を吸収できた」

 

 久美子はまさか誉められるとは思わず、虚を突かれた様子。冷静を装い無表情ぎみだったが、桜木に教育方針を賞賛されてまんざらでもなさそうだった。

 

 久美子に対する “たらし” っぷりの神髄は、「~ご立派な考えが浮かぶんですね」という皮肉を込めたツン発言から、「健太が才能を伸ばせたのは~」とシームレスでデレ発言をぶっ込んできたことにあるだろう。

 

 破天荒で口が悪い桜木がやるからこそ、効果テキメン。かなりの上級たらしテクだ。

 

 こうしてたった1話にして、敵対していた2人の女性の心を懐柔したのである。桜木の意外なたらしっぷりが発揮された第5話も高視聴率だった『ドラゴン桜』。注目の第6話は今夜21時放送である。

 

●堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

もっと見る

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る

エンタメ・アイドル 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事