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石原さとみ『恋はDeepに』人魚設定や主役キャラは失敗…だが、それでもいい理由

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.06.09 11:00FLASH編集部

石原さとみ『恋はDeepに』人魚設定や主役キャラは失敗…だが、それでもいい理由

 

 主演の2人にとって、失敗だったと思う。

 だが、前のめりの転倒という感じ。チャレンジした結果の失敗は、石原さとみ綾野剛の今後の役者人生の糧になるんじゃないだろうか。

 

 今夜、最終回を迎える石原&綾野のダブル主演作『恋はDeepに』(日本テレビ系)は、内容が酷評されることが多々あり、視聴率的にも苦戦中。

 

 

 海を愛する海洋学者の渚海音(石原)と、リゾート開発を進める大企業の御曹司・蓮田倫太郎(綾野)の恋愛ドラマと思われていた本作は、実は海音が人魚だったというファンタジーラブコメであることが、ストーリーが進むにつれて判明。

 

 視聴率は第1話こそ10.5%と二桁台だったが、第2話~4話が8%台、第5話~第7話が7%台と減少していき、第8話は8%台に戻したが、ここまでの計8話の平均視聴率は8.4%。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/平均世帯視聴率/関東地区)

 

 ラストで海音が倫太郎に「私、人間じゃないの」と衝撃告白した第4話の視聴率が8.6%だったのに対し、続きが気になるはずの第5話の視聴率が7.7%と0.9ポイントも下落した。このことからファンタジー設定に嫌気が差し、離脱した視聴者が続出したことは想像に難くない。

 

■「コレジャナイ感」を恐れては飛躍できない

 

 残すところは今夜放送の最終話(第9話)のみだが、これまでにあがっていた同作への不満の代表的なものは「コレジャナイ感」だろう。

 

 まず34歳の石原と39歳の綾野という30代の2人を主演に据えたならば、リアルで切ない大人の恋愛ドラマがよかったという意見が多かった。だが、実際は「人魚姫」オマージュのようなファンタジーラブコメだったため、違和感を覚えた視聴者から、観たかったのは「コレジャナイ」の大合唱となったのだ。

 

 そして石原演じる海音は、人魚だけに少々浮世離れした言動が多くポワンとした雰囲気の性格で、いわゆる不思議ちゃんキャラ。

 

 5年~10年前の20代の石原が演じるならまだしも、2018年の主演作『アンナチュラル』(TBS系)などでシリアスな演技も評価されているだけに、今の石原に求めているのは「コレジャナイ」という視聴者が多かった模様。いくらそのキュートさで人気を獲得してきた石原でも、さすがに30代半ばでこの不思議ちゃんキャラは痛々しさも出てしまう。

 

 一方の綾野演じる倫太郎は、物語序盤こそ海音が反対するリゾート開発計画を粛々と進めていたが、海音に惹かれていくにつれ次第に甘々なセリフや態度が多発するように。いわゆるツンデレ王子キャラで、物語終盤の現在はデレ要素が供給過多状態だ。

 

 綾野は昨年放送の主演作『MIU404』(TBS系/星野源とダブル主演)で演じた破天荒な熱血漢役だけでなく、冷徹な役や狂気的な役なども見事に怪演するなど、繊細な表情の変化で引き込む力のある役者である。そのため、今回のツンデレ男子のフォーマットどおりのキャラでは、綾野剛の無駄遣いといった不満が噴出し、同じく「コレジャナイ」と言われてしまっている。

 

 こうも批判の声が多いことを考えると、冒頭で述べたように主演の2人にとって『恋はDeepに』は失敗だったと思う。実際、筆者の個人的な意見としてもこの作品は「全然面白くない」と感じた。

 

 しかし、である。

 

 役者は、視聴者たちが観たいと思っているような作品に出演し、視聴者たちが求めている役柄だけを演じていればいいのだろうか? もちろんそれも大事だろうが、そればかりでは役者の成長を止めてしまわないだろうか? 役者人生の停滞を招かないだろうか?

 

 失敗を恐れていては、さらなる飛躍はない。

 

 ――視聴者たちが求めている作品や役柄は、固定観念とも言える。役者として一皮むけるためには、ときには視聴者たちから「コレジャナイ」と言われるリスクを覚悟で、固定観念を打破できる新境地の作品や役柄に飛び込む必要があるはず。

 

 石原も綾野も、視聴者たちから自分がどういう作品・役柄を求められているかなんて、百も承知なんじゃないだろうか。だが世間が求めていることばかりやっていても、手堅くスマッシュヒットは出せても、自分のステージを一段階押し上げてくれるような大ヒット作にはめぐり逢えないかもしれない。

 

 2人ともこれまでのキャリアから考えて、今は手堅いスマッシュヒット狙いの時期ではなく、さらなる高みを目指す時期なのだろう。

 

 結果論で言えば、30代の実力派女優・俳優による人魚ファンタジーラブコメという斬新な恋愛ドラマは、多くの視聴者から薄っぺらいと思われてしまい、2人が演じる役柄もハマらず、失敗となってしまった。けれどチャレンジせずに停滞してしまうよりは、チャレンジして失敗するほうがマシという考え方もある。

 

 守りに入ってゆるやかに人気が下降していくことを回避するための、価値ある失敗だったのではないだろうか。

 

 出来の悪い作品はどんどん批判してもいい。だがチャレンジして失敗したことを笑うべきではない。最終話は今夜22時放送だ。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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