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たけしは律儀だった…付き人だったラッシャー板前が明かす意外な素顔
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.11 20:00 最終更新日:2021.06.11 20:00
ラッシャー板前さんは20歳でビートたけしさんに弟子入りし、数年間たけしさんの付き人を経験しています。そんなラッシャーさんに、付き人しか見ることができない師匠の意外な素顔を、以前お聞きしました。
「休日のたけしさんは映画を見に行ったり本を買いに行ったりしてましたね。そのときに俺がタクシーを拾おうとすると、たけしさんから『電車で行こうぜ』と言われて、新宿まで電車で行ったことがあります。
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たけしさんはたぶん、一般人がどうやってキップを買って電車のなかはどんな雰囲気なのか、ネタを集めるために乗ったんじゃないかな~」
続けて、たけしさんと一緒に映画に行ったときのことも話してくれました。
「俺とたけしさんは指定席を取ってたの。でも、その日は平日だったから、館内はガラガラだったのよ。
俺とたけしさんの席が隣同士だったから、俺は窮屈だろうと思って、気を使ってたけしさんから席を1つ空けて座ったの。
そしたらたけしさんが『お前の席はここだろ』って隣の席に戻されたのよ。いやいや、ガラガラなのよ(笑)。それでも指定席をきちんと守る律儀な面があるんだなと思いましたね」
たけしさんは1986年に『フライデー襲撃事件』を起こし、8カ月の間、謹慎することになりました。たけしさんの謹慎が解け、初めての『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)の収録日。当時付き人だったラッシャーさんは、たけしさんと一緒に楽屋にいたと言います。
「たけしさんは謹慎前と変わらず楽屋で寝始めたので、俺はそお~っと出ていったの。それからしばらくして楽屋に戻ったんだけど、たけしさんを起こさないように、そっとドアを開けたの。
そしたらたけしさんが、鬼瓦権蔵の衣装で鏡に向かって無言でギャグの動きの練習をやってたのよ。それを見てびっくりしてさ~。俺はそんなたけしさんを今まで一回も見たことなかったから。『見ちゃいけないものを見てしまった』と思って、そっとドアを閉めたよ(笑)」
お笑いビッグ3の一人で百戦錬磨のたけしさんでさえ、わずか8カ月のブランクでも不安を感じ、ギャグの練習をやっていたのでしょう。まじめな性格が伺えますね。
私事になりますが、最近芸人に復帰しまして、来週、6年ぶりにお笑いライブで漫才をやります。「一緒にするな!」とお叱りを受けそうですが、そんなたけしさんのお話を伺うと、急に不安が襲ってきて脇汗が止まりません。不安をかき消すには練習あるのみだと、たけしさんから勝手に学ばせていただきました。
※山下・街裏ぴんくのコンビ「山下ぴんく」で「お騒がせ!ミネルヴァLIVE」に出演予定。6/14(月)19:00~
●インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。