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『ビー・バップ・ハイスクール』ヒロシが闘病告白「膵臓に穴、余命1カ月と…」【上半期ベストスクープ】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.02 06:00 最終更新日:2021.07.04 06:39
コロナ禍による混乱と激動の時代が続くなか、芸能界も“事件”が起こり続けた2021年上半期――。多くのスクープを報じてきた本誌の記事の中から、特に反響の大きかったものを再掲。あなたの心に残った“上半期のベストスクープ”はどれ……?
1985年に公開された映画『ビー・バップ・ハイスクール』。『週刊ヤングマガジン』の人気連載漫画を実写化した同作は、大ヒットを記録し、日本全国のヤンキーを熱狂させた。6本のシリーズ作品となった名作映画の誕生から35年が過ぎ、“ビー・バップ軍団” は、どんな大人になっているのだろうか。
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ヒロシ役の清水宏次朗さん(56)は、強烈なハマリ役として名を残した。しかし、清水さん本人に話を聞いてみると、「原作漫画も読んだことがなかった」という意外な答えが……。知られざる『ビー・バップ』の舞台裏エピソードや、余命宣告も受けたという自身の“闘病生活”まで、清水さんは教えてくれた。(以下、週刊FLASH 2021年2月16日号より)
「最初は、教師役だと思ってオーディション会場に行ったら、剃り込みがすごいのとか、パンチパーマとか、バカばっかりいるじゃん(笑)。
『コイツらの教師役は大変だなあ』と思ってたら、ヒロシの役に決まったんだけど、よくわかっていなかった。『僕は何役なんですか?』って聞いたら『お前、ビー・バップ読んでねえのか!』って怒られて(笑)」
そう語る清水さん。撮影中はトラブルが日常茶飯事だったという。
「助監督とか制作のコたちって、立場的には自分が上だと思ってるから、出演者に対しては『使ってやってんだ』くらいの感覚じゃない。そりゃ反発するよ(笑)。
ボッコボコにやられたスタッフが俺に泣きついてきたので、不良連中に『向こうは真面目くんなんだから、やめちゃうかもしれないだろ』とか言ってたら、本当にスタッフ3人ぐらいが故郷に帰っちゃった(笑)」
シリーズ全作を監督した那須博之氏も、バリバリの武闘派。走行中の電車から飛び降りる、ボタ山の頂上から車椅子に固定されて落ちる、巨大風船に乗せて飛ばされるなど、強烈なアクションシーンは今でも伝説になっている。
「那須さんはヒステリックでドSだから、無茶苦茶なことをさせるわけよ(笑)。いちばん無茶苦茶だったのは6作めの『完結篇』。
最後、スケートリンクで撮影だったんだけど、俺がパラシュートで降りてくるクライマックスで、氷の下にシャチを入れて、ぶち破って出てくるってのをやりたいって真顔で言うんだ。『シャチがヒロシに襲いかかるから、それを倒すんだ!』って、無理に決まってんだろ(爆笑)。
車椅子に固定されてボタ山から落とされたときも、4回めの転倒で肩を脱臼して救急車で運ばれて、痛み止めを打って現場に戻ったら『撮影続行』って言うんだから。役者を人間だと思ってないからね(笑)。最後のシーンの撮影が終了したときに、みんなで監督を抱え上げて、真冬の海に放り込んでやったよ(笑)」
以後もVシネマや映画、ドラマなどで活躍した清水さんだが、2010年ごろから不安障害、アルコール依存症などに起因する原因不明の体調不良に悩まされた。
「4年前、病院に行ったら腹水が5リットル以上溜まってて、いろいろ検査したら『膵臓に穴が開いてる』って言われて即入院。手術しないで、パイプを通して穴を塞いだんだよ。医者が『このままの生活してたら余命1カ月だね』って言うからふざけんなよって思ってね。
でも、半年入院のはずが1カ月半で退院できた。医者は奇跡だって言ってたよ。肝臓の数値も引っかかってたからね。全部、原因は酒なんだよね。今は、嗜む程度ってことで(笑)」
現在は活動再開に向けて、ユーチューブなどを始めた。
「まずは体を治すのが一番。それと春くらいにテル(白井光浩さん)の作る作品に出るってこと。
あとは『もう一回、歌ってほしい』って声が、けっこうあるんですよ。10年前に30周年のツアーをやったから、また近い将来、ライブなんかもやろうって話してます」
しみず こうじろう
1964年11月10日生まれ 東京都出身 1981年に歌手としてデビューし、1985年からの『ビー・バップ』シリーズの加藤浩志役で大ブレイク。その後も俳優、歌手として活躍。公式ツイッターは@shimizukojiro、公式YouTubeは『清水宏次朗チャンネル』