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パンダ大使はな「さよならシャンシャン」母親気分で中国行きを見守る
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.10 11:00 最終更新日:2021.07.10 11:00
2003年にパンダ大使に任命された、モデルのはな。シャンシャンが母親のシンシンから独り立ちしたときの動画を思い出しただけで涙してしまうという。「中国に行っても、絶対会いに行く」という、深いシャンシャン愛を聞いた。
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日本パンダ保護協会さんから「パンダ大使になりませんか」と声をかけていただいたのは、2003年のことでした。私には中国の血が半分流れていて、また当時、NHK教育テレビ(現・Eテレ)の『中国語会話』に出演していたこともあり、これも何かのご縁かなとありがたくお受けしました。
それからパンダ関連のお仕事もいくつかいただくようになりました。
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なかでも忘れられないのが、2008年にスタートした『パンダ幼稚園』(CSアニマルプラネット)のナレーションです。中国・四川省にあるパンダ保護研究センターが舞台のドキュメンタリーで、絶滅の危機に瀕したパンダを救うため奮闘するスタッフにスポットを当てた硬派な内容です。
大人になっても繁殖できないパンダがいたり、赤ちゃんの育児を放棄したりと、かわいさの裏側に、パンダが直面する厳しい現実があることを思い知らされました。この番組をきっかけに、自分のなかで、いっそうパンダが愛おしい存在になりました。
そんな私のパンダ愛を激しく炸裂させてくれたのがシャンシャンです。一時は毎週、上野動物園の整理券を予約してましたね(笑)。
とにかく何をしていてもかわいくて、私がどんなに疲れていても、会えば必ず元気にしてくれるんです。「シャンシャン」と口にするだけで、自然に頬がゆるんでくる(笑)。
そんな愛しいシャンシャンが中国に行ってしまうなんて! そのことを思うと自然に涙があふれてきます。シャンシャンの話になると冷静でいられなくなる私でしたが、元上野動物園園長の小宮(輝之)さんのお話を伺って、考えが大きく変わりました。
「シャンシャンは自分のパートナーを見つけるために中国へ行きます。パンダは相性がとても重要な動物。最善のパートナーに出会うためには、お見合いをする時期が早ければ早いほどいいんです」
ずっと日本にいてほしい、と思う一方、「シャンシャンにはいちばん素敵なパンダと出会ってほしい。それがシャンシャンの幸せなんだ」という気持ちも湧いてきました。
シンシンが娘のシャンシャンと一緒に幸せそうに暮らしている様子を見てきたので、シャンシャンにも同じ思いを味わってほしい、と思っています……って、つい、自分の娘のような感覚になってしまうんですよね(笑)。
シャンシャンが中国に行ったら、どんな不便な場所でも、車や船を乗り継いで会いに行きます。日本パンダ保護協会さんによる里親制度を利用すれば、遠くからサポートすることもできますしね。そうやって離れていても、なんらかの形でシャンシャンと関わっていたいです。
はな
高校生のときモデルとしてデビュー後、タレント、ナレーションなどマルチに活躍。天然由来 100%シャンプー「haru」CM 出演中。朝日新聞デジタル&TRAVEL にて「はなのたびたび旅日記」連載中