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小峠、かが屋、アルピーが明かす “東京芸人界の母” との出会いと感謝

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.07.11 20:00FLASH編集部

小峠、かが屋、アルピーが明かす “東京芸人界の母” との出会いと感謝

バイきんぐは小峠(中央下)と西村瑞樹(中央上)が1996年に結成。写真は『キングオブコント2012』で決勝進出&優勝したころ(写真提供・K-PRO)

 

 いまや売れっ子の芸人たちも、芸歴の最初は小さな舞台。事務所ライブやインディーズライブですべり、切磋琢磨して這い上がってくる。劇場でもがく芸人たちを、20年以上見つめ続けてきたのがK-PRO代表の児島気奈さん(39)。“関東お笑い界のゴッドマザー” とも呼ばれる彼女の「お笑い愛」は筋金入りだ。

 

 2004年、お笑いライブ・イベント制作会社K-PROを旗揚げ。年間1000本を超えるライブを開催し、他社主催ライブの制作協力などもおこなう児島さんは、ハナコ、四千頭身、さらに宮下草薙など、“第七世代” を育てた人物としても知られている。

 

 

 今回、児島さんの劇場の “卒業生” である、バイきんぐ・小峠英二、かが屋(加賀翔・賀屋壮也)、そしてアルコ&ピース(平子祐希・酒井健太)に、当時の話を聞くことができた。

 

 小峠は「児島さんとはよく話しました」と当時を振り返る。

 

「『キングオブコント』に出る前、出稽古のようにいろんなライブに出ていたころに、K-PROの舞台に立ちましたね。当時から、お客さんはよく入ってた印象です。客席の反応を見ながら、ネタのブラッシュアップをさせてもらいました。

 

 楽屋とかでは児島さんと会話してましたねえ。だいぶ前なんで、細かい話は覚えてないんですけど(笑)。かもめんたるとか鬼ヶ島なんかとは、一緒になったのを覚えてますね。おもしろがっていただき、よくオファーをくださったのはありがたかったです。

 

 そうそう、『キングオブコント』優勝直後にも出たんじゃないかな。『おめでとうございます』といった感じで、お祝いしてもらいました。劇場(ナルゲキ)もできたみたいですし、一層頑張ってほしいですね」

 

 かが屋の2人が明かすのは、児島さんのすさまじいまでの “お笑い愛” だ。

 

加賀「結成してマセキ(芸能社)に入る直前とかから出してもらってましたね。芸歴と同じくらいのおつき合いになります。全身真っ黒な服で、ニコニコお話ししてくださるんですけど、タダもんじゃない空気がある(笑)。

 

 右耳と左耳で別のラジオを聞きながら、モニターを何個か並べて、同時に5ネタ見れるって噂が流れてて。この人におもしろがってもらえないと、やっていけないなって緊張感。

 

 だから『よかったよー』って声をかけてもらえたときは嬉しかったですねえ。最初はビビってたんですけど、徐々に仲よくしてくださった感じです」

 

賀屋「事務所に入って児島さんからオファーがきたときは、すごく嬉しかった。それまではこっちから『出してください』ってお願いしてたんで」

 

加賀「コロナになり始めたころ、ライブができなくてK-PROが大変な状況かもしれないっていう話を聞いて、僕から『できることがあればなんでもします』と連絡したんですよ。

 

 児島さんは『気にしないでー』って言ってくれたんですけど、その直後に僕のほうが休むことになっちゃって(笑)。それで休業中に児島さんから何度か『最近、どう?』って心配されてしまうという」

 

賀屋「僕の『R-1』の音響もやってもらいました。言うならば『母』です。K-PROさんがなかったら、客前でネタもできなかったですから」

 

加賀「たまには旅行とかもしてください、休んでくださいって伝えたいですね。すごく忙しくされているんで。ゆっくりしてもらいたいですねえ」

 

 アルコ&ピースも、児島さんを激励する。

 

平子「ライブ立ち上げの1回めくらいから出てましたね。僕はその前、高校卒業直後くらいから個人的に知ってたんですけど。そのころは現役の女子高生で。ライブのスタッフをしながら『芸人さんの気持ちがわかりたいから、自分でも舞台立ってるんですー』と言ってたのを覚えてます。印象は……『お笑い変質者』(笑)。

 

 お笑いというか、芸人に対してすべての興味を振り切ってる、昔から。生活そのものをお笑いに全振りしてましたよね。都内で何かライブイベントってなると、だいたい関わってるんで、いまでもちょこちょこ会います。

 

 最近は『おばさんになってきたから、化粧しなきゃ』ってファンデーションだけ塗ってさ。いままではメイクもなんにもせずに、真っ黒なポロシャツと真っ黒なパンツでね。舞台に溶け込まなくちゃいけないって、ずっとそんなスタイル」

 

酒井「僕も立ち上げのちょっとあとくらいからライブに出してもらいましたけど、いつの間にかライブといえばK-PROみたいなブランドができましたよね。K-PROをまねする制作会社とかも出てきましたけど、児島さんと比べるとお笑い愛がなさすぎて。どんどん潰れてくんですけどね、そういうところは。児島さんってやっぱスゴイなって思いますね」

 

平子「いま、芸人の間では『東京芸人界の母』みたいな感じの存在です。コロナ禍の前は関西でもライブを始めたりして、K-PROの活動は関東の枠に収まり切れなくなってきてるんで『日本お笑い界のババア』って言われるまで(笑)、頑張ってほしいなって思いますね」

 

(週刊FLASH 2021年7月20日号)

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