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戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』は登場人物、全員“いいヤツ”…頭からっぽで観られる

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.14 11:00 最終更新日:2021.07.14 11:00

戸田恵梨香×永野芽郁『ハコヅメ』は登場人物、全員“いいヤツ”…頭からっぽで観られる

 

 涙あり、笑いありのこの作品は、先週放送の第1話を観た限り、根っから性格が悪いキャラは一人もおらず、登場人物、みんな “いいヤツ”。

 

 戸田恵梨香永野芽郁がダブル主演のドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)。週の真ん中の水曜日に、頭からっぽで観られる良質なエンターテインメントだと思う。

 

 

 戸田演じる刑事課 元エースの先輩・藤聖子と、永野演じるひよっこ新米警察官の後輩・川合麻依による、いわゆるバディものである本作の第1話は、世帯平均視聴率11.3%、個人全体視聴率6.1%という好スタートを切った。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)

 

 ちなみに、藤と川合の上司にあたる交番所長・伊賀崎秀一をムロツヨシが演じているのだが、ドラマファンであれば戸田&ムロ、永野&ムロの絡みに注目したことだろう。

 

 戸田とムロは2018年のドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)で夫婦役として共演しており、永野とムロは2020年のドラマ『親バカ青春白書』(日本テレビ系)で親子役を演じている。両ドラマを観ていたファンからすると、彼らの絡みシーンは一見の価値があったはず。

 

 そういったキャスティングの妙による見どころも多かったと思うが、筆者は好視聴率の最大の要因は、このご時世に “お気楽に観られるドラマ” の需要が高かったのではないかと感じた。

 

■深刻さは皆無、窃盗犯でさえ根っからの悪人とは思えない

 

「警察官にさえなれば一生安泰」という安易な考えから警察官になった新人警察官・川合(永野)と、パワハラが原因で交番に異動させられたと噂の元エース刑事・藤(戸田)。この凸凹コンビによる交番エンターテインメントで、殺人などの難事件を扱う刑事ドラマは数あれど、身近な交番のおまわりさんのリアルな日常を題材にしたドラマは珍しいだろう。

 

 冒頭でお伝えしたとおり、登場人物がみんな “いいヤツ” で、ほんわかした作風のため、超お気楽に視聴できるのがこのドラマの真髄だと思う。

 

 まず交番所長の伊賀崎(ムロ)。のらりくらりとしてラクに仕事することばかり考えているが、実は川合と藤を温かく見守ってくれている。

 

 次に藤の同期で捜査一係 刑事の源誠二(三浦翔平)。負けず嫌いのため藤に嫌味を言ったり悪態をついたりするものの、天性の “人たらし” で地域住民から慕われており、いざというときには藤のことをフォローしている。要するに根は “いいヤツ”。

 

 そんな源のペアで、警察学校では藤や源の後輩だった捜査一係 刑事・山田武志(山田裕貴)。藤・源に便利に使われがちな体育会系の後輩キャラだが、正義感が強い努力家で、先輩2人の潤滑油をさりげなく買って出ている。

 

 そして捜査一係の紅一点ながら、女子高育ちのため “ザ・男社会” な刑事課になじめずにいる牧高美和(西野七瀬)。おっとりした性格で、藤・川合と3人で女子会を開いた際には和気あいあいと飲んでいた。

 

 警察署の副署長で、川合にちょいセクハラやちょいパワハラを繰り出した吉野正義(千原せいじ)。唯一、性格が少々悪そうな副署長だが、警察署メンバーが全員集合した通常点検シーンでは、どこか憎めない言動で笑いを誘ったのだ。

 

 なによりゲスト出演のモロ師岡が演じた連続窃盗犯でさえ、逮捕後に自身の窃盗を武勇伝のように語るという豪気な様子を見せ、根っからの悪人とは思えない演出がなされていた。

 

 こういった個性豊かな面々で描かれた交番エンタメは、ほんわかとしながらもテンポよく笑いが挿入されているので、いい意味でダラダラと気軽に観られるのである。

 

 新型コロナウイルスの影響で世の中は暗いニュースばかりだが、『ハコヅメ』の世界には重苦しい展開はなく、深刻な問題も発生しないから、頭をからっぽにして笑えるだろう。鬱々とした日々が続く今夏の救世主となるかもしれない。

 

 何も考えずにドラマで笑いたい方は、とりあえず今夜22時放送の第2話も観てみてほしい。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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