田辺エージェンシーと秋元康とTBSがタッグを組んだ、女優の発掘、育成プロジェクト「私が女優になる日_」。応募者9000人の中から、オーディションで選ばれた10人が、TBSドラマの出演権をかけて、同名番組(土曜夜0時58分~TBS)で3カ月に及ぶ演技バトルを繰り広げている。
毎週、オリジナル台本が準備され、それぞれが台本を解釈した上で、脚本家や演出家など3人の審査員の前で演技をする。審査員はその場でどちらの演技がよかったかをジャッジ。3-0だったり2-1だったりと判定され、演技についての評価もくだされる “ガチバトル”だ。
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撮影ではポーズが取れず、本人は苦笑いの連続だったが、終盤はとびきりの笑顔を見せてくれた高橋七海に話を聞いた。
――オーディションに合格してからのまわりの反響は?
10人に選ばれたときは、友達だけじゃなく友達のお母さんからも「おめでとう」と連絡がありました。放送が終わるたびに、長文で感想を送ってくれる友達もいますし、学校の先生も「観たよ」と言ってくれます。すごく嬉しいですし、頑張らなくっちゃって思います。
――ご家族の反応は?
オーディションの合格発表のときはお母さんが一緒にいてくれたので、とても喜んでくれました。おばあちゃんがすごい応援してくれていて、毎週、番組を観てくれているんです。おばあちゃんの家に遊びに行くたびに、「七海ちゃん、よかったよ」って褒めてくれます(笑)。
――オーディションに合格してから変わったことは?
小学校から5年間バスケットボールをやっていて、東北大会準優勝とか、けっこういい成績を残してたんです。それは自分に力があるからだと思っていたんですが、いざ1人になって番組の収録に臨むと、バスケの結果は自分だけの力じゃなかったんだな、みんなの力だったんだなって、改めて思いました。
――番組が始まってから、気持ちが上がったこと、嬉しかったことは?
審査員の方に「自然な演技だね」と言われるだけではなく、「役に入り込めてたね」など具体的な部分を評価していただけたのは、すごく嬉しかったです。
――逆に気持ちが下がったり、落ち込んだことは?
ポイントは気にしないようにと思っていても、目の前で結果が出てしまうので、ポイントがもらえないと、どうしても自信をなくしてしまいます。ポイントがもらえなくても「いい演技だった」と評価していただいたこともあったんですが、素直に喜べなかったりとかはありました。
――番組が始まってから、新しく始めたことは?
審査員の方に表情を指摘されることが多かったんです。そこで、いままでは日本のドラマばかり観ていたんですけど、最近は出演者の表情が豊かな、韓国や外国のドラマを観るようになりました。特に韓国のドラマを観て、表情の勉強をしています。
――カメラの前で演技をすることは?
想像以上といいますか、何百倍も難しいです。カメラの方やスタッフの方の人数も多いので、その中で役に入り込むのが……。演技に集中しようと思っても、これで審査員の方に評価してもらえるのかなって思うと、評価に気を取られてしまうこともあって。そのへんが難しいです。
――女優になったらやってみたい役は?
この演技バトルでは、明るい女の子を演じることが多かったんです。みんなの関係をかき乱すような役、悪人みたいな役をやってみたいです。友達にも「悪役やってよ」って言われるんです(笑)。普段はそんなに明るいほうではないので、ちょっとドライな役のほうが、違う見せ方ができるんじゃないかと思います。
たかはしななみ
2004年生まれ 宮城県出身
写真・福田ヨシツグ
ヘアメイク・合田和人、中山ゆかり、橋込明子、山崎純子(以上、D-GO)
スタイリスト・山本杏那
衣装協力・FILA