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「私が女優になる日」肱岡加那美、「最初は毎回必死に涙をこらえていました」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.16 20:00 最終更新日:2021.07.16 20:00
田辺エージェンシーと秋元康とTBSがタッグを組んだ、女優の発掘、育成プロジェクト「私が女優になる日_」。応募者9000人の中から、オーディションで選ばれた10人が、TBSドラマの出演権をかけて、同名番組(土曜夜0時58分~TBS)で3カ月に及ぶ演技バトルを繰り広げている。
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毎週、オリジナル台本が準備され、それぞれが台本を解釈した上で、脚本家や演出家など3人の審査員の前で演技をする。審査員はその場でどちらの演技がよかったかをジャッジ。3−0だったり2−1だったりと判定され、演技についての評価もくだされる “ガチバトル”だ。
「いろんな人に話しかけるので、フレンドリーだね」と言われるという肱岡加那美に話を聞いた。
――オーディションに合格してからのまわりの反響は?
最初は友達も「嘘でしょう?」と信じてくれなくて、ドッキリかなにかだと思ってたみたいです(笑)。番組のホームページに写真や名前が載って、はじめて信じてくれました。
まわりのみんなはすごく応援してくれていて「応援してるよ」「毎週、番組観てるよ」って、メッセージを送ってくれます。
――ご家族の反応は?
家族はずっと応援してくれてるんですが、芸能界は厳しい世界だから、ついていけるんだろうかという不安がお父さんにはあったみたいですね。でもいまは、私がやりたい夢に向かって挑戦しているので、頑張れって応援してくれています。
お父さんは仕事から帰ったら録画した番組の私の演技を見て、ポイントが入らなかったときも「いやあ、よかったと思うけどなぁ」と言ってくれます(笑)。
――オーディションに合格してから変わったことは?
最初は「とにかくチャレンジしよう」という気持ちだったんですが、ひとつひとつに真剣に向き合っていこうと、すぐに気持ちが切り替わりました。
具体的には審査員の方々の評価やアドバイスを受けながら、自分が成長するためにはどうしたらいいのかと考えるようになって、ひとつひとつの役に気持ちを込めてやることに、重きを置くようになりました。
最初はアドバイスを聞いているのが本当につらくて、メンタルが弱いのと涙もろいのもあって、毎回必死に涙をこらえていたんです。でもいまは、逆にそれが愛情だと思えるぐらい、メンタルも強くなりました(笑)。
――番組が始まってから、気持ちが下がったり、落ち込んだことは?
バトルの1回戦目で、たとえば、相手がこう言ってきたらこういう行動をしようとかって、演技を決めていたんですね、最初から。それがいいと思ってたんですけど、審査員の根本(宗子)さんに、「演技を決めてきているのは真面目でいいと思うんだけど、相手の役者さんとその雰囲気や空気が一緒にならないこともあるから、決めすぎるのはよくないかな」と、優しくご指摘いただいたんですね。
2回戦目、3回戦目は根本さんがいらっしゃらなくて、ほかの審査員の方に「相手の受け身をしっかり取れていたよ」と言ってくださったので、成長できたんだなって思っていたんです。
それで4回戦目で根本さんに見ていただく機会があって、そのときにまた、1回戦のときとまったく同じことを言われてしまって……。自分は全然成長できてなかったんだなって、かなりつらくて落ち込みました。
――逆に気持ちが上がったこと、嬉しかったことは?
落ち込んだことと話がつながるんですが、5回戦目でまた根本さんに見ていただく機会があったんです。そのときに根本さんから「成長したね」と言われて……。そのときは本当に嬉しかったです。だから、いちばんつらかった出来事から、嬉しい出来事につながった感じです。
――番組が始まってから、新しく始めたことは?
表情筋を動かすマッサージとか、顔の筋トレをやるようになりました。私は顔で表現するのが苦手で、自分の演技を見てても、もっと眉毛の動きとか顔で表現できたらなって思う瞬間がたくさんあって……。
なので、笑顔でも口角が上がるようにするとか、表情筋のマッサージを毎日欠かさずやっています。最近、眉毛とか表情筋が動きやすくなったので、よかったなって思っています。
――カメラの前で演技をすることは?
自分にカメラを向けられるのが初めてだったので、最初はドキドキの嵐でした。まだまだ緊張はするんですけど、撮られるのにもだいぶ慣れてきて、自分らしさが出せるようになってきたかなって思いますね。
――女優になったらやってみたい役は?
観ているだけで癒やされる雰囲気を持っていらっしゃる新垣結衣さんの演技は大好きです。『恋空』という映画が好きで、10回以上は軽く観ましたね(笑)。青春ドラマや青春映画の主人公を演じてみたいです。
自分が小さいころから、青春ドラマを観て明日も頑張ろうと思えたり、こんなイケメンに会えたらいいなってキュンキュンしたり(笑)。夢を持たせてくれたのが青春ものなので、自分もそんなドラマや映画でお芝居をしてみたいです。
ひじおかかなみ
2002年生まれ 岐阜県出身
写真・福田ヨシツグ
ヘアメイク・合田和人、中山ゆかり、橋込明子、山崎純子(以上、D-GO)
スタイリスト・山本杏那
衣装協力・FILA