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人生を変えた「ガンプラ」4500種類、累計出荷7億個に到達/7月19日の話

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.19 11:00 最終更新日:2021.07.19 13:56

人生を変えた「ガンプラ」4500種類、累計出荷7億個に到達/7月19日の話

ガンダムアルマーク(Re-taさん制作)

 

 1980年7月19日、バンダイから人気アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデルである「1/144ガンダム」が発売された。初めてガンプラが世に出た日から、実に41年。いまでも、その人気は衰えることを知らない。

 

 1979年に放送された、シリーズ1作目である『機動戦士ガンダム』の放送終了から半年後、ガンプラの販売が始まった。低視聴率のため打ち切りが決定したものの、徐々に作品の人気が盛り上がっていたところをバンダイは見逃さなかった。実際、発売から半年で100万個が出荷。店には入荷待ちの行列がずらりと並び、社会現象を巻き起こしている。

 

 

 ガンプラ人気は、一過性のブームでは終わらなかった。アニメの新シリーズが作られるたびに新商品が登場し、ファンを増やしていく。これまで発売した種類は4500以上にものぼるという。

 

 模型サークル「ALC」所属のモデラーで、ガンプラビルダーズワールドカップ2019(以下、GBWC)日本大会で優勝したRe-taさんは、ガンプラの魅力についてこう語る。

 

「小学生の頃、ちょうど『機動戦士ガンダムSEED』がリアルタイムで放送されたことをきっかけに、ガンプラに触り始めたんです。当時はただキットを組むだけで楽しくて、その先があるなんて思っていませんでした。

 

 本格的に改造や塗装を始めたのは、2013年頃です。ちょうど同時期、GBWC2013のチャンピオンになられたモデラー・山内俊平さんの『MG(マスターグレード)νガンダム』を目にしました。プラモデルは作り込むとここまで格好よくなるのか、と衝撃を受けたのをよく覚えています。今でも尊敬しているモデラーさんの1人です」

 

 いまなおガンプラが愛される理由の一つに、「作り込みの自由さ」があげられる。制作にかける時間も、各々がこだわるポイントによって違う。キットに忠実に作るもよし、キットをベースに他の派生機からパーツを持ち寄り、自分好みのオリジナル機体を作るもよし、ジオラマによってアニメのワンシーンを完全再現するもよしだ。

 

 GBWCでチャンピオンに輝いたRe-taさんの作品「麗しの覇王」は、「ガンダムアストレイ」をベースに改造が重ねられている。背後には蒼いドラゴンがこちらを見据えているが、これは原作にはなかった設定だ。

 

「自分の好みだけでつくるときは、他の人がやってこなかったことをしようと常に考えています。『麗しの覇王』を制作したときは、はじめにガンダムとドラゴンがともに闘うファンタジックな光景を思いつき、そこからイメージを広げていきました。

 

 本当は、ガンダムがドラゴンのうえに乗っている構図を取りたかったのですが、大会の規定サイズやバランス的に厳しかったんです。仕事の合間や休日を費やし、約6カ月かけて仕上げました。GBWCは2014年から毎年出場していたのですが、特に力を入れた作品でしたから、チャンピオンになれたのは感慨深かったです」(Re-taさん)

 

 かつてガンプラは一人で楽しむ趣味だったが、ネットやSNSの発達により、多くの人とつながれるようになった。Re-taさんも、コロナ以前は数カ月に1度は展示会に参加し、自身の作品を披露しあっていたという。

 

「昔は一人で黙々と制作していましたが、いまはTwitterでガンプラ好きの方々と簡単につながることができるので、日々情報交換ができて楽しいです。

 

 なかなか展示会を開けず、生の交流ができない状況ですが、オンライン上で展示会のようなものができないか、いろいろ動いています。最近は妻とYouTubeチャンネル「R-CRAFT」も始めまして、制作風景や作品をアップしていく予定です。これをきっかけに、ガンプラを好きになる人が増えたら嬉しいですね」

 

写真提供・Re-ta

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