体操のお兄さん佐藤弘道、三禁を破って結婚した相手は「NHKの先輩」

　日本体育大学卒業後、NHKの長寿番組『おかあさんといっしょ』で第10代「体操のお兄さん」になり、12年あまり活躍した佐藤弘道さん。

　番組出演中は「車の運転をしてはいけない」「海外旅行、激しいスポーツをしてはいけない」「恋愛をしてはいけない」という禁止事項、いわゆる「三禁」があったという。

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――かなり厳しい規則ですね。

「そうでしたね。ですが、もし僕がケガをしても、体操のお兄さんに代わりはいないという理由があるからなんです。

　番組に穴を開けるわけにはいきませんので、日常生活から自分を律してくださいということです」

――守っていたのですか？

「今だから言っちゃいますけど、車が好きなので運転もよくしていました。スキーにも毎年行っていました（笑）」

――恋愛禁止というのは？

「子供たちに夢を与える仕事ですから、女性とのことを週刊誌に撮られて子供たちに大人の世界を見せるのはよくないと言われていました。これも守らず、大学の同級生と付き合っていました。実は妻が、その同級生です」

――奥様も日体大？

「はい。妻だけでなく、2人の息子も日体大です。次男はまだ在学中で野球をやっています。家族全員が日体大（笑）。

　恋愛禁止も守らなかったのに、結婚式をあげたのは体操のお兄さんになって2年目でした。多忙でしたが、コンサートの翌日がたまたま空いていたので、『よし、この日に結婚式をあげよう』となって」

――驚きます。奥様は在学中から佐藤さんをサポートしていたのですか？

「いえ、その頃は彼女もNHKに出演していたんです。テレビ体操などをやっていました。だからNHKに関しては僕の先輩。我々はNHKの体操夫婦なんです」

さとうひろみち
1968年生まれ。東京都出身。日本体育大学体育学部体育学科卒業。弘前大学大学院医学研究科博士課程修了・医学博士。現在は「らくがきっ子体操クラブ」など親子体操教室を主宰。スキーはSAJ1級の腕前