エンタメ・アイドル
福原遥『IP~サイバー捜査班』の大抜擢で橋本環奈、広瀬すずへの逆襲始まる
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.26 11:00 最終更新日:2021.08.26 11:00
同学年女優である橋本環奈、広瀬すずらと比べると一、二歩遅れをとっている感があった福原遥の逆襲は、ここから始まるかもしれない。
現在、佐々木蔵之介主演の『IP~サイバー捜査班』(テレビ朝日系)に、2番手キャストとして出演中の福原。京都府警に新設された「サイバー総合事犯係」に配属された新人刑事役で、佐々木演じる主任と実の父娘の可能性があるという重要な役どころだ。
【関連記事:福原遥、人気女優の朝は大忙し「牛乳かけてワーって」】
事件の謎を解いていくのはもちろん主人公だが、偏屈な性格のデジタル人間という設定のため、署内で推理することが多く、ほとんど現場には出向かない。事件現場に足を運び、現場検証や聞き込みなど泥臭い捜査をしているのが、福原が演じる新人刑事なのである。
そのため、謎解きのオイシイところは主人公がかっさらうものの、登場シーンの長さとしてはおそらく福原が一番。実際、先週放送の第6話でも、一番テレビ画面に映っていたのは福原だったように思う。そういう意味で、彼女は本作で主演級の活躍を見せていると言える。
■『IP』が橋本環奈・広瀬すずを逆転する狼煙に?
冒頭でお伝えしたように福原遥の同学年には、橋本環奈と広瀬すずという知名度も人気も圧倒的な2大女優が居座っている。
福原のことをあまり知らない方からすると、橋本と広瀬が先にブレイクしており、福原が後発のように感じるかもしれないが、実は福原は小学生時代に美少女子役としてブレイクしている早咲きタレント。
2009年から4年間、子供向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)で主人公を務めており、橋本や広瀬が世に知られる何年も前から “まいんちゃん” として人気を博していた。小学生当時からすでに完成された端正な顔立ちで注目されていたのである。
しかし、中学~高校時代に橋本と広瀬が一気にブレイクした一方、福原は子役出身の呪縛でメジャー作品の主要キャストの露出がほとんどなく、2人に追い抜かれてしまった。
しばらくバイプレイヤーとして起用されることが多かったが、昨年はコアなファンがついた深夜ドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京系)で主人公を務め、今年は『IP』に主演級で抜擢された。
福原と橋本は、橋本が主演する公開中の映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』で共演しており、本人たちは仲がいい様子。そんな2人は顔の系統が似ていると比較されることもあったが、この『IP』が福原の逆転の狼煙になるかもしれない。
話題になった『ゆるキャン△』で主演していたとはいえ、深夜ドラマだったため、福原は幅広い世代への認知度はまだまだ。
だが、『IP』が放送されているのは『科捜研の女』シリーズなどを擁するテレ朝・木曜20時枠の「木曜ミステリー」で、中高年層の固定ファンをガッシリ囲っている。若者層の知名度や人気を固めてきた福原が、リーチがいまいちだった中高年層のファンを獲得する大チャンスだ。
橋本はやや低音ハスキーボイスなのに対して、福原はキーの高いアニメ声をしている。シリアスな作風である『IP』の刑事役としては、かわいらしい声が少々場違いな雰囲気もあるが、その違和感を福原の “味” ととらえて魅力に感じるファンが拡大していけば、橋本や広瀬の人気に追いつく可能性も充分あるだろう。
――福原が『IP』でさらなるステップアップを果たし、ゴールデン帯の連ドラ主演を果たす日もそう遠くない気がする。彼女の主演級の出演シーンが期待できる『IP』第7話は今夜放送である。
●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中