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『#家族募集します』重岡大毅と木村文乃の恋愛展開に「期待しない」理由

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.09.03 11:00FLASH編集部

『#家族募集します』重岡大毅と木村文乃の恋愛展開に「期待しない」理由

 

 その展開に舵を切ると、作品のテーマがブレるんじゃない?
 先週金曜放送の『#家族募集します』(TBS系)第5話を観た際の、率直な感想がコレだった。

 

 第5話は世帯平均視聴率5.4%、個人視聴率3.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と視聴率的にはいまいちだが、SNSでは話題になっていた。

 

 

 シングルファーザーの赤城俊平(ジャニーズWEST 重岡大毅)と5歳の息子、俊平の幼馴染である小山内蒼介(仲野太賀)、シングルマザーの桃田礼(木村文乃)と5歳の娘、シングルマザーの横瀬めいく(岸井ゆきの)と6歳の息子、この大人4人・子供3人がひとつ屋根の下で暮らす姿が描かれている。公式ホームページによると「新時代のホームドラマ」とのことだ。

 

 そんな本作の第5話では、浴衣に着替えた礼に俊平が見とれたり、めいくが2人をくっつけようと俊平を焚き付けたりと、俊平と礼の恋愛展開が何度も匂わされた。今夜放送の第6話の予告でも、礼が俊平の横顔に見とれるシーンや、めいくの「礼さん、もう誰を好きになってもいいんだもんね」という意味深なセリフがあった。

 

■俊平と礼の恋愛展開はミスリードであってほしい

 

 第4話で、堅物そうで威圧的な父・黒崎徹(橋本じゅん)とその娘が入居希望で訪れた際、黒崎から「#家族募集」のコンセプトを尋ねられ、俊平はこう答えていた。

 

「単なる同居人探しやシェアハウスとは違って、子育てとか日常の楽しいこと、大変なことを、みんなで家族同然でシェアしようと」

 

 だが、けっきょく部屋数が足りず入居を断られてしまった黒崎は、こう皮肉めいた言葉を俊平らに浴びせた。

 

「赤の他人同士が家族だなんて。しょせんは能天気な学生が考えそうな、ただの理想だ」

 

 この黒崎の発言はだいぶトゲがあるものの、常識的で正論とも言えるだろう。だが、そういった既成概念にとらわれず、まったく新しい家族像を築き上げていく姿を見せるのが本作のテーマだと思う。

 

 にもかかわらず、前述したとおり俊平と礼の恋愛展開が加速しそうな雰囲気なのである。

 

 シングルファーザーとシングルマザーが恋をして家族になるのであれば、これまでのドラマでもあった食傷気味な展開。俊平と礼が普通に恋愛してカップルになってしまったら、「新時代のホームドラマ」という趣旨からズレてしまう気がしてならない。

 

 大人の男女が同居しても恋愛関係にならず、“赤の他人同士” のままで絆を深めて本当の家族のようになっていくから、「新時代のホームドラマ」という触れ込みなのかと思っていたのだが、違うのだろうか?

 

 ここまでの世帯平均視聴率の推移を見てみると第1話7.7%、第2話7.8%、第3話5.1%、第4話7.0%、第5話5.4%と低空飛行となっている。このままではジリ貧だと考えた制作サイドが、当初のテーマからブレてしまうのをいとわず、テコ入れのためにジャニーズアイドルのラブストーリーに舵を切ったのかと、うがった見方もできてしまう。

 

「新時代のホームドラマ」と謳ったからには安易な恋愛展開に頼らずに、新しい家族の形を示してほしいところだが……。

 

 とは言え、俊平と礼の恋愛に発展しそうな演出が実はミスリードで、やはり恋仲にならないのであれば、筆者はまんまと制作サイドの掌の上で踊らされたことになる。『#家族募集します』に失望したくないので、掌の上で踊らされていることを願うばかりだ。

 

――恋愛に発展するのか否か。注目の第6話は今夜放送である。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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