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肝っ玉女優「樹木希林」夫の逮捕に「さらしていただいてありがたい」/9月15日の話

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.09.15 11:00FLASH編集部

肝っ玉女優「樹木希林」夫の逮捕に「さらしていただいてありがたい」/9月15日の話

 

 2018年9月15日、個性派大女優の樹木希林さんが、75歳でこの世を去った。1961年に女優人生をスタートさせてから、『寺内貫太郎一家』や『万引き家族』など、数多くのドラマや映画に出演し、演技力だけでなく、その人間性でも人々を魅了した。

 

 スクリーンでは元気な姿を見せていたが、私生活では長らくがんの闘病を続けていた。2005年には乳がん治療をおこなったが、その後全身13カ所に転移が発覚。2013年には、自ら「全身がん」だと発表し、世間を驚かせた。

 

 

 希林さんの人柄について、何度も取材した経験を持つ芸能リポーターの城下尊之さんが、こう振り返る。

 

「いつのことだったか、取材をするために、希林さんのお宅の前で帰りを待っていたことがありました。ですが、夜中の12時も過ぎて、疲れてみんな車のなかで寝てしまったんです。

 

 そうしたら、突然車のドアがガチャリと開いて、『あの、もしかしたら私のことお待ちになっています?』と声が聞こえまして。びっくりして起きたら目の前に希林さんがいらっしゃったんです。

 

 僕らが寝ているのが見えて、起こしてくださったんでしょう。恐縮してさっそくお話を聞こうとしたら、『夜も遅いから』と自宅に招き入れてくださったんです。

 

 いろいろなことを経験してこられて、もうどんな質問が来ても怖いものがないんですよ。取材は真面目に答えてくれるんですが、必ずどこかでちょっとおもしろいことを言ってくださる方でした。無事に取材も終えて、お茶までご馳走になってしまって帰りました(笑)」

 

 事務所に所属せず、車の運転も自分でおこなっていた希林さん。マスコミからの取材依頼にも自ら対応し、自宅で取材を受けることはしばしばだった。

 

 2011年5月、夫のロック歌手・内田裕也さん(故人)が、交際女性を脅迫して復縁を迫り、逮捕されたときも、会見場所は自宅だった。「さらしていただいてありがたい」という肝の座った受け答えは、驚きをもって世間に受け入れられた。

 

 城下さんは、印象に残っているエピソードがあるという。

 

「あるとき、他のマスコミが撤収した後、タッチの差で希林さんが帰宅されたことがあったんです。残っていた僕らに、『遅くまで待っていてくれてごめんなさいね』と言ってくださって。

 

 それだけでもすごいんですが、続けて『でも、ごめんなさいって謝るのもおかしいわよね。来るって知らなかったんだから』とおっしゃったのはおかしかったですね。結局その日も、自宅で取材を受けてくださいました。本当に、最高の人でしたね」

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