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櫻井淳子、渡瀬恒彦に叱られて知った未熟さ「寒くても寒いなんて言うな!」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.23 11:00 最終更新日:2021.09.23 11:00

櫻井淳子、渡瀬恒彦に叱られて知った未熟さ「寒くても寒いなんて言うな!」

「パスタバル MIKIYA’s 自由が丘」にて

 

「娘がこのお店の近くの幼児教室に通っていたんです。娘を迎えに来た帰りや待ち時間にママ友たちと、みんなで一緒にパスタを食べ、育児話に花を咲かせていました。憩いの場所ですね」

 

 東京・自由が丘のイタリアン「パスタバル MIKIYA’s 自由が丘」をこう紹介したのは、櫻井淳子。『ショムニ』(フジテレビ系)シリーズで「魔性の女」を演じ、『特命係長 只野仁』(テレビ朝日系)にも出演し人気を博した彼女だが、実際の性格は真逆だと分析する。

 

 

「ボーイッシュな女の子だったので、魔性の女の役が多かったのは、自分では意外でした」

 

 櫻井は17歳のときにスカウトされ、芸能界に入った。

 

「高校2年の休日に、埼玉から原宿の竹下通りに遊びに行ったらスカウトされたんです。

 

 芸能界に興味はなかったので、当時の事務所の社長に『もし売れなかったら、事務所で社員として雇ってください』と直談判しました。

 

 高校で簿記を学んでいたので、事務所の経理スタッフになるつもりだったんです。高校3年生のとき、進路を学校に提出する際も “就職先” として事務所名を書きました」

 

■「京都」の現場で自分の甘さを痛感

 

 デビューから2年後、昼帯ドラマ『誘惑の夏』(1993年、東海テレビ・フジテレビ系)で初ヒロインを務めた。

 

 1話30分、全65話という “昼ドラ” の撮影は過酷を極めた。

 

「台本をまとめて渡されて、1週間で5話分を撮影するんです。各話を同時に撮影するので、自分が何話のどのシーンを演じているのか、わからなくなるほどの忙しさ。放送を見て、初めてシーンの繋がりを理解したなんてこともありました。

 

 でも、過酷な現場を経験して、初めて『女優でやっていけるかも』と思いました。おかげさまで視聴率もよく、この作品に出演した後からいろいろなオーディションに受かり始め、仕事がまわっていくようになったんです。女優という仕事を続けていきたいと実感した作品です」

 

 清純派女優というイメージが強かった櫻井の転機となった作品が『ショムニ』シリーズだ。当時25歳だった櫻井は、魔性の女子社員・宮下佳奈を演じた。

 

「プロデューサーも賭けというか『淳子で佳奈ってどうなんだろう?』という感じでキャスティングしてくださったんです。それまで妖艶な役というのは経験がなかったので、妖艶さを研究というか、勉強しました。

 

 ふだんは歯を見せて豪快に笑うほうだったのですが、この役のために鏡を常に前に置き、控えめな笑顔の作り方、手を顔に持っていくなどの妖艶な所作をひとつひとつ考えていきました。

 

 あと、目に力を入れて顔の表情を意識しながらお芝居するというのは、常に心がけていました」

 

 同作で魔性の女というイメージが世間に広まり、同様の役柄のオファーが殺到した。

 

「女優として妖艶な魔性の女というイメージの広がりは嬉しかったのですが、自分自身とかなりギャップがあったので、くすぐったい感じもありました。

 

 当時、初対面の方に必ず言われたのが『ドラマの印象と全然違う』という言葉。ちょっと期待と違い、がっかりされている感じもありました(笑)。あの衣装とメイクがないと、魔性の女にはなれなかったんですよ」

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