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へずまりゅう、初懺悔!「実家は窓を割られ、就職も40社落ち。反省はしている、けど…」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.29 06:00 最終更新日:2021.09.29 06:00

へずまりゅう、初懺悔!「実家は窓を割られ、就職も40社落ち。反省はしている、けど…」

上京した際は、節約のために渋谷の路上で野宿しているというへずまりゅう

 

「山口県で周囲の方々に新型コロナをうつしてしまったことは、反省しています…」

 

 神妙な面持ちでそう語るのは、元ユーチューバーのへずまりゅう(30)。警察沙汰も辞さない数々の過激な動画で“迷惑系ユーチューバー”として名を馳せた挙句、郷里・山口をノーマスクで訪れ、感染拡大を引き起こしてしまったことで猛批判を浴びた人物だ。

 

 

 2020年5月、スーパーで会計前に魚の切り身を食べたことから逮捕され、8月27日には、窃盗・威力業務妨害の罪で懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年の一審判決が下されたばかり。現在、保釈されて控訴審を待っている本人に、本誌は独占取材を敢行した。

 

 へずまの第一声は、意外にも反省の弁だった。

 

「当時の僕は、あまりにも新型コロナを軽視しすぎてました。今はワクチン接種を終えましたし、普段マスクも必ずしてますけど、去年は1度もマスクをしてなかったんですよ。新型コロナの恐ろしさが理解できたので、県民の方々に本当に最低なことをしてしまったなと、ものすごく反省しています。それから、原宿のアパレル店の件(※2021年4月、原宿で外国人が経営するブランド品を扱うアパレル店に動画を撮影しながら来店。店の扱う商品を偽物と称して、店員の集団との間で乱闘になった事件)についても、反省しています。『へずまがニセモノって言ってた店だ』という印象は、今でもぬぐえないようです。ご迷惑をおかけしたと思います」

 

 だがへずまは、上述の“魚の切り身事件”については控訴している。いったい、なぜなのか。

 

「あの事件については、いっさい反省していません。あれは窃盗ではなくて、よくて営業妨害。私は最初からお金を支払うつもりはありましたし、実際に427円(魚の切り身の値段)をきちんと支払っています。私自身もスーパーに勤めていたことがありますが、会計前に食べてしまう困った客なんて、ざらにいるんです。コロッケを買って、その場で食べて空の袋だけで会計しようとするおじいちゃんとかね(笑)。でも、それで警察を呼ぶなんてことはなかったです。ここまでの騒ぎになったのは、動画に残していたことと、悪いイメージがあったからでしょう」

 

 へずまといえば、著名なユーチューバーにアポなしで突撃し、コラボを迫るという手法で知名度をあげてきた。こちらも反省するつもりはないという。

 

「ユーチューバーについては、著名人ですし、どっちもどっちじゃないですかね。実際、僕の突撃は8割はヤラセなしのほんとのアポなしでした。長い時は1週間かけて、昼夜を問わず張り込んだこともありますよ。ただ、『ねおチャンネル』を運営する“ねおちゃん”という、女性ユーチューバーに突撃したときは、ちょっと行きすぎたことをしたかなと思います。若い女の子が僕みたいな大柄な男性にしつこく撮影されたら、怖かったと思います。突撃の残りの2割はやらせでした。自分の知名度を上げるために突撃してほしいと頼まれるんですよ。100万人以上の登録者がいるユーチューバーの方から依頼されることもありました」

 

 こうしてさまざまな“迷惑”をかけたことで、わずか半年間の活動で800万円を手に入れた。

 

「最初の3カ月(2月中旬から5月中旬)でアカウントがBANされたので、3カ月分しかもらってないですけど、YouTubeの動画からの収益だけだと月に最高で210万円稼いでました。アカウントがBANされた以降(5月中旬から7月)も、コラボ料や企業からのPR依頼などで収入があったんです。でも、その後の弁護士費用や慰謝料などを含めると、結局トントンぐらいです。稼げるようになるまでの間に友人から借りたお金もあり、それを含めるとマイナスですね」

 

 現在は、山口県にある実家で暮らしながら、動画への出演依頼などがある度に上京しているという。金銭的に苦しい状態だ。

 

「新しく『へずまりゅうちぇる』というチャンネルを開設したのですが、動画を1本も上げることができず、即BANされました。だから今YouTubeに出るには、他人の動画に出演するしかないんです。しかも、保釈中の条件で、2日間しか東京に滞在ができないんですよ。新幹線での移動は往復6時間かかりますし、4万円かかる交通費も、バカになりません」

 

 節約するため、上京した際はおもに渋谷で野宿をしている。

 

「ハチ公近くの高架下で寝ています。知り合いの路上生活者の方から段ボールをもらったりしてね。本当にありがたいですよ。着替えの入った荷物は、ロッカーに詰めておくんです。今後の裁判次第ですが、懲役1年、執行猶予2年、保護観察2年になる可能性が高いと考えています。すると、保護観察の条件として『山口県にすむこと』など、さざまな制約が課せられるでしょう。今後も数年は東京と山口を行ったり来たりする生活が続きそうです」

 

 山口県の実家では両親と祖父母の5人で暮らしているという、へずま。規則正しい、平穏な日々を送っているようだ。

 

「家族からは『二度とバカなことをするな』と叱られました。でも関係は良好で、皿洗いや洗濯などの家事を手伝っています。昼ぐらいに起きて、実家付近や河原をランニングしたり、筋トレをしたりしています。本当はジムに行きたいのですが、お金がないですからね。あとは、ショッピングモールに行って、動画の企画に使えるようなものが売ってないか、探したりしてます。夕方には仕事から帰る両親を交えて、みんなでご飯を食べて、入浴し、20時には布団に入る日々ですよ」

 

 しかし、そんな山口での平穏な日々も終わりを迎えようとしている。

 

「近々に、実家ごと引っ越さなければならなくなってしまいました。窓ガラスを割られたり、壁にスプレー缶で落書きされたりしてるんですよ。深夜に『へずま、出てこい!』と騒ぐ人もいる。近所から『あなたたちがここに住んでいると、私たちにまで害が及ぶ。あなたたちが出ていくか、私たちが出ていくか。私たちが出るなら引越し費用を負担してほしい』と言われてしまいました。やっぱり世間の目って冷たいですよね。地元の友人も離れていってしまいました。LINEやTwitterのDMで『もうお前と絡めないわ』とか『世間の目も気になるから、今後つるめないわ』って連絡が来ました。同窓会にも呼ばれなかったんですよ。20歳のときに、仲間たちと今後10年ごとにみんなで集まろうって約束してたのに、ついこの前、僕が知らない間に30歳記念の同窓会が開かれたことを知りました」

 

 地元では、就職先すら見つからない状況だ。

 

「ユーチューバーの道はあきらめて、定職について生活しようと考えたこともあるんですよ。でも、山口県内で(本名の)『原田将大』と書いた履歴書を送ると、面接で『へずまりゅうさんですよね?』と断られることがほとんど。40社以上に送りましたが、ほぼすべて断られました。

 

 保釈後すぐ、とあるスーパーが自分の正体を知りながらも、雇ってくれたんです。けっこう痩せていて、声でしか”へずまりゅう”と判断できない状態だったはずなのですが、スーパーのなかにあるタピオカ店の近くで親と電話してたら、近くにいた高校生が声で自分に気づいて、写真を撮られたんです。それで『タピオカをおごる代わりに、(写真をSNSに)のせないで』っていう約束をしたら『へずまはネットに晒さない代わりに、なんでもおごってくれる』っていう話が地元の子どもたちの間で広まってしまったんですよ。おかげで、通称『へずまを探せゲーム』が始まって。僕も仕方がないから、見つかるたびにおごり続けたんですが、それでバイト代が消えていってまいました」

 

 その後、なんとか見つけたのが、ラーメン店でのアルバイト。しかしそれも“アンチ”の活動で辞めざるをえなくなった。

 

「『ラーメン並木』というお店です。店主の方が豪快で、宣伝にもなるから、と雇ってくれたんです。僕を嫌う人々に向かっても『店の売名になるから来いやー!』と言ってくれていたほど。でも、『ラーメンがまずい』なんていう書き込みはまだしも、代金を支払わない客まで出てくる騒ぎが起きてしまいました。3店舗あるチェーン店だったんですが、バイトが次々と辞めてしまい、店がまわらなくなったんです。結局、僕が辞めるしか店を続ける方法はありませんでした。店主の方には本当に感謝しています」

 

 結局、定職につくのが難しいため、今後もYouTubeでの活動は続けるつもりだという。

 

「アメリカ在住の友人に、向こうでチャンネルを開設してもらい、自分が作った動画をそこから投稿してもらうという方法があります。アカウントの停止は、アメリカにまでは及ばないですから。いつかお金ができたら、ラーメン店を開きたいですね。そのための修行として、ラーメン店で働いていたんです。名づけて『へずまラーメン』。そのためにも、今はSNSでファンを増やし、コラボ動画への出演を続けていくつもりです」

 

 これまでにかけた“迷惑”の報いか、再起への道は険しそうだ。

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