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「デンジャラス」ノッチ オバマのモノマネにマラソン…“どん底” の時代を救ったのは妻のプランだった

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.10.10 11:00FLASH編集部

「デンジャラス」ノッチ オバマのモノマネにマラソン…“どん底” の時代を救ったのは妻のプランだった

ノッチと妻の佐藤友美さん

 

「芸人なのにしゃべりが下手で、ブログとかのクオリティも低い。そんな夫をなんとかしようと、結婚以来15年間、指導しています。完全に調教師の目線です(笑)」

 

「デンジャラス」ノッチ(56)の妻、佐藤友美さんは、一般企業で管理職として人を育てる立場にいた。しかし結婚を機に「今度は夫を育てて、再ブレイクさせよう!」と、思い切って会社を辞め、専業主婦に。当時、ノッチは芸人として、どん底の状態だった。

 

 

「『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)が終わり、ブームが去ったタイミングでした。ライブのお客さんも全盛期の5分の1ほどになり、月収は3万円にまで落ちました。言葉は悪いですが、ヒモ状態でしたね」(ノッチ)

 

 そんな状況を変えたのが、友美さんだ。

 

「夫のテレビでの露出を少しでも増やそうと、顔が似ている有名人を探して、その人のものまねをするように提案したんです。最初は、格闘家のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのまねをさせ続けました。ほかにも、紙に『あなたができること、できないこと』を書き出してもらいました。そのなかに『走れる』というのがあったんです」

 

 学生時代は陸上部に所属し、好成績を残していたノッチだが、このころの体重は86kg。ベスト体重の63kgになるまで、友美さんは毎日、ランニングを続けさせた。この必死の努力が、実を結ぶときがやってきた。2008年のアメリカ大統領選挙だ。

 

「大統領候補のバラク・オバマさんを見て、『夫に似てる!』と。すぐにまねさせました」

 

 さらに演説中のオバマ氏を直撃するというテレビ番組の企画が舞い込む。不可能と思われていたが、接触に成功し、オバマ氏本人から『君はジャパニーズ・オバマだ』という発言を引き出し “お墨付き” まで得た。

 

 その翌年、オバマ氏はアメリカの大統領となった。

 

「おかげで、テレビや営業の仕事が急増しました。事務所からいただく支払いの明細が1枚では収まらず、初めて3枚にもなって、驚いたのを覚えています」

 

 そっくりさんだけではすぐ飽きられてしまう。ところが、ランニングを継続していたおかげで、ノッチにマラソン関係のオファーが殺到するようになった。2010年からは『オールスター感謝祭』(TBS系)の「赤坂5丁目ミニマラソン」に出場、常連ランナーとして定着している。

 

 何度もブレイクする夫の様子を見ても、友美さんは冷静だ。

 

「結婚以来、変わらず賃貸住宅に住んで、贅沢もしていません。娘も小さいので、まだ夫には働いてもらわないと。夫のコンディション維持には、つねに注意しています。油断して太ったら、マラソンの仕事も失ってしまうので(笑)」

 

 それに呼応するように、ノッチも「仕事の前日は酒を飲まないなど、体調管理には細心の注意を払っています」と、ベテランアスリートのような口調で語る。

 

「私の夢は、いつかNHKの朝ドラか大河ドラマで、夫の姿を見ること。この人、お笑いの前には劇団に所属していて、役者としての勉強もしていたんです。なのに、それを一切生かせていない! 夢をかなえるため “調教” を続けます(笑)」

 

ノッチ 

1965年7月26日生まれ 1988年、安田和博と「デンジャラス」を結成。『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)などに出演し人気者に

 

(週刊FLASH 2021年10月19日号)

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