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『日本沈没』原作者・小松左京の “構想メモ” 発見! ドラマより過激な「海上国家」のアイデア

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.24 06:00 最終更新日:2021.10.24 06:00

『日本沈没』原作者・小松左京の “構想メモ” 発見! ドラマより過激な「海上国家」のアイデア

終戦直後、漫画家として活動していた時期もある小松左京。1948年発表の『怪人スケレトン博士』は、地震兵器で日本を沈めようとする、『日本沈没』につながる作品だ

 

 ドラマ『日本沈没―希望のひと―』(TBS系)が放送開始から早くも話題だ。故・小松左京が1973年に発表したベストセラーが原作だが、本誌は、2018年に遺族が発見した、作品の構想に関する貴重なメモと、高校時代に描いていたマンガを入手した。

 

「小松左京がいかに異色な存在だったかを示す、貴重な資料」と語るのは、小松作品に造詣の深い作家の唐沢俊一氏。

 

 

「小説家のメモというよりは、科学者のそれですよ。日本が沈むということに対し国や世界、人々がどう動くか、科学的に検証したシミュレート小説ともいうべき作品だということが、資料からよくわかります。こんな作家は小松左京以降、出現していません」

 

 コラムニストのペリー荻野氏は、ドラマを見てこう感想を述べる。

 

「ネットなど令和のツールが登場するなか、ボサボサ頭の田所博士を演じる香川照之の、昭和っぽさがいいですね。自説を語るのに、アナログな紙の地図を取り出したり。異端の博士役がよく似合います」

 

 メモには「第二部で海上国家を作る」など、ドラマより過激なアイデアが並ぶ。「知の巨人」の輝きは、いまも色あせない。

 

(メモはメリーランド大学図書館 ゴードン・W・プランゲ文庫所蔵)

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