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俳優、麻雀も常に100%で 萩原聖人「ヒロアカで思いっきり泣いて元気をもらっています」

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.10.31 11:00FLASH編集部

俳優、麻雀も常に100%で 萩原聖人「ヒロアカで思いっきり泣いて元気をもらっています」

萩原聖人

 

「50歳になって、何か変わりましたか? とよく聞かれるんですが、意外と変わらないですね(笑)。変わるときは人との出会いだったり、偶然の出来事だったりだと思うので、これからそんな出会いや出来事があるかもしれない。そう思うと年齢はあまり関係ないのかなと思います」

 

 そうにこやかに話すのは、萩原聖人。デビューから約30年。8月で50歳になった。

 

 

「とにかく美味しいから食べてみてください」と頬張るのは、「沖縄倶楽部 源さん」の沖縄風炊き込みご飯、ジューシー。萩原の役者人生のなかで大きな出会いとなった、劇作家であり演出家であるケラリーノ・サンドロヴィッチ氏との出会いの味でもある。

 

「40歳ぐらいのときに、ケラさんが主宰する劇団『ナイロン100℃』に初めて客演させてもらったんです。ケラさんとの出会いは僕の中で非常に大きくて、『聖人にこんなことをやらせたらおもしろいのに』みたいなことをやらせてくださった恩人でもあります。

 

 ナイロン100℃にいらっしゃる女優さんがこちらの『源さん』で働いていて、舞台の本番中に大量のジューシーを差し入れてくださった。

 

 お言葉に甘えて食べたら『なんじゃ、これは!』と叫びそうになったぐらい、こんな美味しいものは食べたことがないというぐらいの美味しさで。

 

 それから沖縄に行ったり、ほかの沖縄料理屋さんで食べても、『源さん』のジューシーは比べものにならないぐらい美味しい。ここに来たら、おにぎりにしてもらって家でも食べます」

 

 泡盛が好きで、コーヒー割りをよく飲むが、断然、お酒よりもご飯。「お酒の失敗は一度もない」と笑う。

 

■アイドル的な人気のなかで抱えていた葛藤

 

『はいすくーる落書2』(TBS系)の元中学総番長役で注目されるとアイドル的な人気となり、一躍人気スターになった。だが、当時の萩原の心境は複雑だった。

 

「そんなのは幻想だと、一時的な人気を信じていなかったんですよね。芝居さえよければいい、そんなの関係ないみたいな感じで、ちょっと尖ってて、突っ張って……若気の至りみたいなところもありました。ファンクラブも作ったんですが、そんなのいらんって、すぐにやめちゃったりとか。

 

 長い間この仕事をやっていると、いい時期も悪い時期もあって、仕事への向き合い方は同じで必死にやっているんですが、自分の中で漠然と役者をやっていたんじゃないかと思う、空白の15年ぐらいがあるんです。本当の意味で、ファンのありがたさを知ったのは、ここ最近ですね」

 

「気づき」は、もうひとつの仕事、麻雀からも教えられた。

 

 萩原は、1997年から麻雀バラエティ番組『THEわれめDEポン』(フジテレビ系)にも出演し、名勝負を繰り広げてきた。そして、2018年に発足した麻雀のプロリーグであるMリーグに参加。TEAM RAIDEN/雷電に所属し、プロ雀士になった。

 

「最初はアマのままで、プロになる理由はないと思っていたんです。けれどMリーグの、オリンピック競技を目指そうというコンセプトに夢があるなと思ってプロになりました。

 

 実際に参加してみると、本当につらい。勝負事の世界で晒されることは、けっこうきついです。これまで役者をやってきて、幸か不幸か、あまり酷評されることがなかったんですね。

 

 でも勝負の世界は違い、下手くそ、早くやめろと容赦なく叩かれる。SNSが発達した今の時代だからということもあるんでしょうけど、僕の中であまり免疫がなかった」

 

「なんでこんなことを言われなきゃいけないのか?」と悩む萩原を、ファンが救った。

 

「『私は麻雀はわからないけど、俳優・萩原聖人がずっと好きです』みたいなメッセージを送ってくださるファンの方もいてくださって。よくも悪くもSNSの発達があったから、気づいたことも多くて、人気なんて幻想だと思っていたのは自分だけで、ずっと応援してくれているファンや、年を重ねてきた僕のことを、その年代によって見てくれてファンになってくださった方もいるんだなと。

 

 俳優、麻雀、どちらの仕事もめちゃくちゃ楽しくて、めちゃくちゃ苦しいという思いが常にある。どちらかが、ただ楽しいだけだったり苦しいだけだったら、どちらも100%にはならないと思うんです。

 

 大谷(翔平)選手の活躍で、なんでも “二刀流” といわれがちですが、 “一刀流” というか、50%50%ではなく、どちらも100%。そのためには、俳優も麻雀も地道な作業を続けていくだけかなと思います」

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