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片桐仁、677万円の寄付で巨大アート作成「僕が作るなら “地獄” がいいな」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.19 20:27 最終更新日:2021.11.19 20:27

片桐仁、677万円の寄付で巨大アート作成「僕が作るなら “地獄” がいいな」

 

 11月19日、『粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展』のオープニングセレモニーが都内でおこなわれ、俳優で彫刻家の片桐仁が登場した。

 

 これまで片桐が発表してきた粘土作品に加え、学生時代に描いた絵画など、380点の作品が展示される。

 

 

 片桐は報道陣に対し「この規模の展覧会は、国内でも海外でもなかなかできないと思うんで、最初で最後にちかい回顧展のつもりでやっています」と喜びを語る。

 

 作品のひとつである「公園魔」は、今展示会で最も巨大な作品で、677万円の資金をクラウドファンディングで募って制作された。

 

「僕の地元の埼玉県宮代町に『タコ公園』がありまして、40年前から『タコ公園いいなぁ』って思っていました。

 

 僕が作るなら “地獄” がいいと思って。タコ公園の地獄版ですよね。

 

 発砲スチロールで土台を作って、絵の具で塗れば終わるところに、全部粘土を貼り付けるという。これが思った以上に大変でした」

 

 イベント終了後、片桐は本誌の取材に応じ、創作活動における「感覚」の大切さを語った。最近では岡本太郎の「太陽の塔」に魅了されているという。

 

「この前、『太陽の塔』に行ったんです。あの曲線の美しさは、粘土の発想なんですよ。言葉にならない絶妙なカーブとか、立体ならではの表現が気持ちいい。

 

 縄文土器とかもそうですよね。手で触って作ったものは温かみがある。この感覚は、作品を作るうえで重要なものだと思っています」

 

 2人の子を育てる父でもある片桐氏。「子育て」と「芸術」には共通点があるという。

 

「やっぱり、子育てって思いどおりにいかないじゃないですか。芸術も、こっちが思ったとおりにいくことってないんですよね。

 

 見た人の感想もそうですし、作っていくうえでの段取りとか、最初にスケッチしたものと完成したものが違うとか。

 

 見えているもの、思っていることも、子供と親では違う。親がどう思っていても、子供は親の思っていることはわからない。そういう部分は、子育てと芸術に共通していますよね」

 

 芸人、俳優、彫刻家と、多方面で活躍をつづける片桐。47歳になったいま、常に「ポジティブ」を心がけている。

 

「この世界は、仕事と仕事がつながって、また新しい仕事が生まれます。だから、それぞれの仕事をポジティブに楽しんでいきたいんですよ。

 

 粘土で何かを作るのもそうだし、個展をするのもそうだし、俳優業もお笑い業も、お客さんが楽しんでくれるのがいちばんだな、と思う。だけど、こっちも好きにやってる。そこが最高なんです。

 

 昔は『いまは我慢だ』とか『ステップのため』とか思うときがありました。でも、お客さんが楽しんでればいいやって。

 

 仕事が終わったときに、楽しかったり、仲間が増えたり、人と出会えたり、助け合うきっかけになればいいなと思っています」

 

 粘土ひとつで独創的な世界を作りつづける片桐氏。その魅力は、多くの人を虜にしている。

 

( SmartFLASH )

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