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梅垣義明「芸人じゃなく、僕は役者」…エンタメに必要な「お客さんの力」を信じて

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.11.21 11:00FLASH編集部

梅垣義明「芸人じゃなく、僕は役者」…エンタメに必要な「お客さんの力」を信じて

女装をしてシャンソンを歌う梅垣義明

 

■70歳になっても裸で踊り続けたい

 

 個性派揃いのワハハ本舗のメンバーが集まるのが全体公演。昨年新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった『王と花魁』が、いま全国14カ所で公演されている。

 

「お客さんが入った生の舞台は格別です。よく『自分たちの力でエンタテインメントを盛り上げたい』なんて言う人がいるけど、そうじゃない。エンタテインメントに必要なのはお客さんの力なんです。

 

 僕は、ライブというのは僕たちとお客さんがエネルギーを交換する場だと思っていて、それがうちの劇団はより顕著だと思います。緞帳が下がった後なんて、みんな膝から崩れるくらいボロボロで、パワーが吸い取られて残っていない。

 

 そして、それはお客さんも同じで、公演後は『しんどい……』という声が聞こえてきそうなほど疲れている。でもお互いにとってかけがえのない時間になっているんです」

 

 今回のキャッチコピーは、「いつまでもあると思うな、ワハハ本舗」。劇団の立ち上げメンバーも還暦を過ぎた。

 

「喰始が考えたキャッチコピーですが、本当にそう思います。みんな60歳過ぎて、もうじじいとばばぁの集団。でも70歳になっても同じようなことをしていたら、それはカッコいいんじゃないかな」

 

 劇団員が年齢を重ねたからといって、内容を変えるつもりはないと言う。

 

「下ネタや下品なことをするなど、テレビでできないことをする劇団といわれてきましたが、べつにそれを目指していたわけでなく、たまたまそうなっただけ。なので、これは今後も続けていきます。

 

 ただちょっと怖いのは、 “気の毒なじいさん” と思われること。いくつになっても笑ってもらいたいですね。というか、60過ぎたじじいが裸に近い格好をして踊っても笑ってもらえなかったら、ただのセクハラじじいですよ」

 

 梅垣も62歳。年相応になってきたと感じることも多い。

 

「ここ2年くらいで一気に年を取ったと感じます。ドラマの仕事で自分が映ったモニターを眺める機会もあるんですが、『誰だ? このじじい』と思うくらい。

 

 よく『若いですね』なんて言われるけど、あれはおべんちゃらというのがわかってきました。でも、体力が許す限り、変わらず続けたい。 “継続は力なり” といいますが、続けることが本当に大事。続けたからこそ、今の僕がありますから。

 

 でもまさか、自分が60歳になるなんて思ってもいなかった。それも20代のときと同じようなことをやっているなんて。あらためて考えるとなんか最高ですよね。どんな70歳が待ち受けているかわからないですが、基本的には変わらず、これからも今を楽しみ続けたいです」

 

うめがきよしあき
1959年7月12日生まれ 岡山県出身 1984年にワハハ本舗のオーディションに合格。『ろくでなし』を歌いながら鼻から豆を飛ばす芸でバラエティ番組などにも出演。映画『学校II』や『はみだし刑事情熱系』(テレビ朝日系)にレギュラー出演するなど、ドラマや映画を中心に活躍。10月からはワハハ本舗全体公演『王と花魁』に出演中

 

【桂花ラーメン 新宿ふぁんてん】
住所/東京都新宿区新宿3-21-4 第2サンパークビル B1・B2 
営業時間/4:00~翌1:00
定休日/年中無休
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業時間、定休日が記載と異なる場合があります。

 

写真・伊東武志

 

( 週刊FLASH 2021年11月30日・12月7日合併号 )

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