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田中美奈子、“悪女役” 一手に引き受けた平成時代「本当はコメディに出演してみたくて…(笑)」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.06 06:00 最終更新日:2021.12.06 06:00

田中美奈子、“悪女役” 一手に引き受けた平成時代「本当はコメディに出演してみたくて…(笑)」

「ドラマの共演相手に挨拶をすると、怖がられるんですよ」

 

「コメディをやりたくて女優さんになったと言っても過言ではないんですが、あの役がきてしまって……」

 

 そう苦笑する、田中美奈子(54)。「あの役」とは、スピーディな物語展開から「ジェットコースタードラマの元祖」といわれた『もう誰も愛さない』の、宮本小百合役だ。同僚の女性とその婚約者を暴漢に襲わせて婚約を破談にし、さらに同僚に男を近づけ、横領事件を起こさせる悪女だ。

 

 

「その前年の『キモチいい恋したい!』は、旅行代理店が舞台のコメディだったんです。それが、自分は手を汚さずに悪事を働く小百合を演じたことで、田中美奈子=悪女というイメージが完全についてしまって。私にとってはターニングポイントのドラマでした。以来、悪女を一手に引き受ける女優になりましたから(笑)」

 

 イメージから抜け出せず、苦しんだ時期もあった。

 

「ドラマの共演相手に挨拶をすると、怖がられるんですよ。あとで私の性格を知って『怖くないじゃん!』って(笑)。同じ時期、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』で、本来やりたかったコメディをやらせていただいていたので、そこで自分のバランスを取っている感じでした」

 

 最盛期はドラマをかけ持ちし、1週間に10時間寝られるかどうかという毎日だった。

 

「もう十分、悪女も演じたので、今後はゆっくり時間をかけて取り組むような作品や、本格的なコメディに出演してみたいですね(笑)」

 

たなかみなこ
1967年9月12日生まれ 千葉県出身 1984年に「ミスマガジン」の準グランプリを受賞し、芸能界デビュー。『同窓会』(’93年・日本テレビ系)、『星の金貨』シリーズなどにも出演した

 

ヘアメイク・佐々木広美

 

( 週刊FLASH 2021年12月14日号 )

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