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北乃きい 『ZIP!』時代に感じた“力不足”…「2年間月曜から金曜は毎朝2時起き、桝太一さんに圧倒され…」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.10 06:00 最終更新日:2021.12.10 06:00

北乃きい 『ZIP!』時代に感じた“力不足”…「2年間月曜から金曜は毎朝2時起き、桝太一さんに圧倒され…」

写真Takeo Dec.

 

 2005年にデビューした北乃は、2007年にドラマ『ライフ』で主演を務めると、女優として活動の幅を広げていく。映画『ハルフウェイ』(2009年)は特に印象深いという。

 

「全編アドリブという構成の映画です。ある程度のあらすじや設定はあるのですが、フィルムチェンジまではカットなしでカメラを回すという特殊な撮影スタイルの映画でした。先日、舞台でご一緒した行定勲監督にも『10代であんな変わった作品、よく演じ切ったね』とほめていただけました。芝居で行き詰まったと感じたとき、自分が自由に演じていたころを思い出すために、必ず見返す作品です」

 

 

 2010年からは俳優業に加えアーティスト活動も開始。3枚のアルバムをリリースした。

 

「a−NATIONなどの大きなステージに立たせていただいたのも、いい経験でした。アーティスト活動では曲のコンセプトを考え、自分でMVのコンテを描いたことも。デザイナーやディレクターの方とともに作品を作り、セルフプロデュースについて勉強をさせていただきました。いまだに“『サクラサク』を聴いてました”と言われることもあって嬉しいです」

 

 2014年から2年間、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)で総合司会も経験した。

 

「最初は不安でいっぱいでしたが、プロデューサーの方から『番組で北乃さんの人間力をお茶の間に伝えたい』と言われやってみようかと。毎朝新聞を全紙読むところから始め、2年間月曜から金曜の毎朝2時に起き、生放送に出演。土日は街頭インタビューをするのですが、一般の人から話を引き出すのってすごく難しいんですよ。

 

 桝太一さんの引き出しの多さ、対応力がすごくて、力不足を感じる日々でした。必死にメモして、対応の仕方を覚えていました。司会はアシストする立場なので、最初は葛藤もありました。自分の作品ではないのに、ゲストの番宣の資料を読み込んだり、CM中にゲストに立ち位置を伝えるのも、私の仕事。ある大物俳優さんに『ずっと続けてしまうと、アナウンサーさんに追いつこうという気持ちになってしまうよ』と言われたのが響きましたね。

 

 でも、1年めの終わりに『この番組の2年めを見てみたい』と思い、自分から事務所に『司会を続けたい』と直訴したら、すでに決定していました(笑)」

 

 ちなみに、本誌宣伝用のコメント動画を撮る際に「30秒でお願いします」と話すと、30秒ぴったりで話してくれた北乃。『ZIP!』時代に培ったものだという。

 

「23歳のときにNY留学して感じたのですが、海外のスターは演技もできて、歌も歌えて、司会もできる人が多い。真のエンタティナーだなと思いました。日本でそれを全部やると『中途半端』とか思われる。今振り返ると、それを私が変えたいと思ってやっていた部分もありました」

 

 30歳を迎えて、自身のとらえ方にも変化が出てきた。

 

「ずっと“北乃きい”を演じてきた感覚がありました。本名の私のほうは“陰キャラ”で、全然キャラが違います。朝、外出するときドアノブをさわるとスイッチが入って、帰ってドアノブをさわると、オフになる。役者の自分を、俯瞰で見ていた感覚でした。でも最近、本当の素の自分がより自然にひとつに重なってきているような気がしています。実年齢に近い役を演じる機会も増えてきて、これからの自分の演技が楽しみです」

 

 プライベートでは格闘技観戦にハマっているという。

 

 今注目しているのは同じ横須賀出身の吉成名高選手。真剣勝負でありながらエンタテインメントを魅せてくれる部分に感化され、仕事も頑張れています。とにかくファン目線で試合を観るのが好きなので、格闘技関連のお仕事はしたくないです(笑)」

 

( 週刊FLASH 2021年12月21日号 )

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