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櫻井翔 元日本兵インタビュー炎上も、大物ジャーナリストは「キャスターとして普通の質問」と擁護

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.13 18:38 最終更新日:2021.12.13 18:39

櫻井翔 元日本兵インタビュー炎上も、大物ジャーナリストは「キャスターとして普通の質問」と擁護

 

12月6日に放送された情報番組『news zero』(日本テレビ系)で、キャスターを務める櫻井翔(39)が、元日本兵のインタビューで「失礼な質問をした」として大炎上している。

 

同番組は、太平洋戦争から80年経過をトピックに、開戦の発端となったハワイ真珠湾攻撃を取り上げた。そこで、魚雷投下の雷撃機搭乗員として参戦した吉岡政光氏(103)に、櫻井がインタビューした。

 

 

 吉岡氏は、魚雷を投下した時の気持ちを聞かれ「魚雷を落としたからには、自分のは当たってもらいたいですよね。だから、そればっかり一生懸命やって眺めて。魚雷が当たったということで、非常に安心しましたけど」と語った。

 

 問題の場面はその次だった。

 

 櫻井が「戦時中というのはもちろんですけど、アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」と質問した。それに対し吉岡氏は言葉に詰まり、数秒置いてからこう語った。

 

「私は、航空母艦と戦艦を沈めてこいという命令を受けているんですね。人を殺してこいってことは聞いてないです。したがって命令通りの仕事をしたんだ。もちろん人が乗っていることはよくわかっています。しかし、その環境というと私も同じ条件です。ですけども、それとは切り離すと、戦争はしちゃいけないということを一番身をもって知っているのは、私たちだと思っています」

 

 放送直後からネット上では批判的な意見が噴出、櫻井の質問はあまりに無神経だとして大炎上することになった。

 

 しかし、この質問は、“してはいけない”質問だったのかーー。

 

 長年警察や権力の腐敗を暴き続け、2014年に「国境なき記者団」から「世界の情報ヒーロー100人」に日本人としてただ一人選出されたジャーナリストの寺澤有氏(54)は「基本中の基本の質問で、問題視する方がおかしい」と話した。

 櫻井の質問について、寺澤氏はこう語る。

 

「私は警察絡みで事件取材をよくやりますが、人殺しの取材もよくやります。殺人を犯して捕まる前の人や、服役して出所した人にも話を聞きますが、人を殺した時にどう思ったのか、どうして殺したのかを聞くのは基本中の基本です。それを聞かないで取材など成り立ちません。たとえそれが戦争だとしても同じですよ。

 

 戦争だから仕方がないのではなく、例え怨恨だろうが何だろうが人を殺したということについては同じで、きちんと聞くべきですね。仮に私がインタビューをするとしたら、『当時は鬼畜米英でしたから、一人でも多くの米兵を殺してやれと思われたのでしょう。敵艦を撃沈して、うれしかったのでしょうね』と聞くでしょうね。

 

 そうした方が相手の元日本兵は話しやすかったのかもしれません。逆に、広島や長崎に原爆を投下したり、東京大空襲に参戦した米兵たちに、その時の気持ちを聞きたいじゃないですか。櫻井さんの質問は、取材する側としたら全く普通の質問に過ぎません。むしろ遠慮して聞いたから、炎上したのかもしれませんね」

 

 さらに、炎上した理由について寺澤氏はこう分析した。

 

「櫻井さんの質問に対し批判を投げかける人は、人殺しの話など聞いたこともない人で、裁判の傍聴もしていないし本も読んだことのない人でしょう。こんなことで文句を言う人は頭の中が緩すぎますね。昔だったら戦争体験者が多く、戦争の生々しい話をしてくれる人は多かったのですが、今はほとんどいなくなりました。櫻井さんが質問したことで、そうした生々しさを今ごろ知った人が多かったのかもしれません」

 

 櫻井のインタビューは録画で、編集されたもの。台本に書かれた質問だったのか、櫻井自身が質問したものだったのかは定かではないが、番組公式ツイッターで事前に公開されたVTRでも、この場面だけがピックアップされていた。

 

 大物ジャーナリストは、“キャスターとしての務め”を果たした櫻井を評価していた。

 

( SmartFLASH )

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