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映画『るろうに剣心』は「オリンピックに勝つつもりだった」と大友啓史監督
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.15 11:00 最終更新日:2021.12.15 11:19
12月14日、「COME BACK 映画祭 -コロナ禍で影響を受けた映画たち-」の開催を記念したトークセッションが都内でおこなわれ、映画監督の大友啓史が出席した。
新型コロナウイルスの影響で十分な上映ができなかった映画を集め、再上映するイベントで、この日は、大友が監督を務めた『るろうに剣心 最終章 The Final』が上映された。同作は2020年7月に公開を予定していたが、コロナ禍により公開延期を余儀なくされていた。
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多くの「るろ剣」ファンの拍手を浴びながら登場した大友は、作中で「雪代縁」を演じた新田真剣佑のアクションを賞賛する。
「最初に会ったとき、まっすぐ俺の目を見て『なんでもやります』という感じだった。アクション練習で、みんなびっくりしましたもんね。蹴りとか、すべての動きがOKなんですよ。彼のポテンシャルとしては、あれはもう楽勝で、コンディションもできていた。それは、お父様が千葉さん(千葉真一)だということで、小さい頃から武道とかも練習されていたと思うんです。できなかったことは、ほとんどない。自己演出にたけていた。最後の最後まで自己演出を忘れないところに、驚きました」
公開延期になっている間、大友は「音」の手直しに力を入れたという。
「今日観ていただいたとおり、イケイケの音作りをしてるんだけど、(延期前は)もっとイケイケだったんですよ。僕ら、これをオリンピックに勝つつもりで作ったから。(2020年時点で)日本国民全員の目がオリンピックに向かうから、本物のアスリートたちの演技に、俺たちがどう戦えるかな、って考えた」と笑顔で振り返る。
「ところが、全然違うムードのなかで公開されることになって、僕自身もいろいろ思って。お客さんにとって、ちょっと違うものが必要になっているという気分のなかで、少し音楽を変えたり、音のレベルを変えたり、打撃音の “ゴツン” という音を少し柔らかくしたり、セリフの音を全体的に下げたり、音を少し抜いてみたり、とかの作業をしていたんです」と、細部へのこだわりを明かしていた。
困難を苦にせず、魂を込めて作られた作品に、多くのファンが心を鷲掴みにされたのだ。
( SmartFLASH )