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改革者・中畑清が “紅白オワコン説” を斬る!「NHKも『スカウト事業部』を作れば視聴率50%に!」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.19 06:00 最終更新日:2021.12.19 06:00
注目ミュージシャンの出場辞退、裏番組や配信メディアの台頭、男女を「紅白」に分けることへの批判ーー。
72回めの放送を迎える『NHK紅白歌合戦』のオワコン(終わったコンテンツ)説が止まらない。いま旬の “改革者” たちなら、この国民的番組をどう変えるのか?
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「“ビッグボス”(新庄剛志・日本ハム監督)は、俺をパクってるよな(笑)。俺が目立ってメディアに取り上げてもらえれば、選手にチャンスが生まれて、お客さんも喜ぶ。俺は監督時代、そう信じてやってきたんだ。きっと、新庄の思いも同じだと思うんだよ」
プロ野球解説者の中畑清(67)は、2012年シーズンから横浜DeNAの監督に就任すると、就任前と比べて年間観客動員数を1.6倍(2011年・約110万人→2015年・約181万人)と大幅に増やした。他球団と比べても群を抜いた増加率の秘密はなんだったのか。
「強くはなかったけど、諦めない野球をさせたからね。0対10で負けていて、最終回ツーアウトでも、粘って粘ってフォアボールをもぎ取るようなプレー。今年のヤクルト対オリックスの日本シリーズがおもしろかったのも、怠慢プレーがなかったからだよ」
中畑の目には、いまの『紅白』はどう映っているのか。
「ずっと、大晦日は芸能界などの友人知人を招いてどんちゃん騒ぎをして、『紅白』を落ち着いて見るどころではなかったんだけど、最近は毎年観てるよ。明るい雰囲気だし、老若男女楽しめるようになってきたんじゃないか?
ふだんラジオや有線でかかっていると聴き流してしまうような曲も、画面に歌詞が出るから『今の人たちの言いたいことはこうなんだ』と気づかされたりするしね」
中畑が、監督として意識していたのはスター作り。筒香嘉智選手(現パイレーツ)や、山崎康晃投手を成績不振でも起用しつづけ、一流選手に育て上げた。
「最初は、みんな力がないのは当たり前だよ。だけど、監督が『こうだ』と言ったら、それに従うのがチームなんだ。そうやってスターを作っていくのが、監督の喜びだよ」
そして、NHKにこう提案をする。
「『紅白』の出場者を選ぶのは、野球でスターティングメンバーを決めるのと似ていると思う。以前は、序盤にポップスの歌手が出てきて、後半は演歌一辺倒だったイメージだけど、今は『ここに星野源くんを持ってきて、相手を慌てさせよう』という工夫をする時代だよな(笑)。それはいいと思うんだ。俺も打順は1番から9番までぜんぶやったけど、やはり4番はプレッシャーのかかり方が違ったよ」
そんなプレッシャーが、次のスターを生むのだという。
「NHKさんも、せっかく『のど自慢』があるんだし、スカウト事業部を作るべきだよ。1万人の全職員で、街で原石を探し出し、『紅白』にぶつければいい。とんでもない隠し玉になって、視聴率も50%いくかもしれないよ」