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青学・原晋監督 名将は決戦間近でも『紅白歌合戦』を毎年観ていた!「駅伝は、音楽的」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.19 06:00 最終更新日:2021.12.19 06:00
注目ミュージシャンの出場辞退、裏番組や配信メディアの台頭、男女を「紅白」に分けることへの批判ーー。
72回めの放送を迎える『NHK紅白歌合戦』のオワコン(終わったコンテンツ)説が止まらない。いま旬の “改革者” たちなら、この国民的番組をどう変えるのか?
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「箱根駅伝が終わって、ようやく正月を迎えられるんですが、この数年は寮で妻と一緒に、じっくり『紅白』を観ています」
青山学院大学陸上競技部の原晋監督(54)がそう語る。『紅白』と箱根駅伝は、年末年始の2大イベントだ。
「駅伝は、じつは音楽的なんです。選手たちは練習時、テンションを高めるために思い思いの楽曲を聴いていますし、運営管理車からの声かけも、リズムが大切です。襷を受け取ってすぐは『落ち着いていこう』と、僕の声かけはスローテンポ。
後半戦は『いいよ、いいよ』とピッチを上げ、高い声を絞り出しています。すると、“ハッピーホルモン” のセロトニンが出てくるんですよ」
駅伝が選手と監督とのコラボだとすれば、『紅白』は出場者・番組スタッフと視聴者のコラボではないかと原監督は言う。
「駅伝の場合、区間ごとに走る選手の特性はまったく違うんですが、『紅白』もロックや演歌、ラップまで多彩なジャンルのミュージシャンが出場されていますよね。そこで、たとえばプロ野球のオールスター戦で、各ポジションの選手をファン投票で選出するように、各ジャンルごとにファン投票をしてみてはどうでしょう。
視聴者側とより一体になれますし、『どうして和田アキ子さんが出られないの?』という疑問もなくなるはずです。途中経過の発表も盛り上がるでしょうね」
原監督にとって、優勝候補の筆頭に毎年挙げられるチームを率いる重圧は、非常に大きいはずだ。決戦を間近に控え、それでも『紅白』を観るのはなぜなのか。
「『紅白』はたんなる歌番組というより、一年の終わりにさまざまな出来事を歌で表現する場であり、観る人の心を癒やしたり、プラスに働かせたりできる力がある番組だと思うからです。そして我々も、スポーツを通じて、誰かの力になれる存在でありたいと思っています」
原監督にとって、『紅白』とは “観るパワースポット” なのだ。