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M-1ファイナリスト「錦鯉」夢の叶え方は大谷翔平と一緒!? 50歳のM-1王者が爆誕か

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.12.18 18:20FLASH編集部

M-1ファイナリスト「錦鯉」夢の叶え方は大谷翔平と一緒!? 50歳のM-1王者が爆誕か

錦鯉(左から長谷川雅紀、渡辺隆)/(c)M-1グランプリ事務局

 

 初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める「M-1グランプリ」。

 

 昨年はマヂカルラブリーが、激しい動きと、自ら「リモート漫才」(村上)と称したほど距離をとったままの異色漫才で優勝。「これは漫才か? 漫才じゃないか?」論争を巻き起こし、年が明けてもしばらくその余韻は続いた。

 

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2021決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月19日(日)の決勝に向けて毎日、1組ずつ紹介してきた。

 

 いよいよ明日に迫った決勝を前に、ラストの9組目は「錦鯉」。結成15年以内が出場資格で、若手が世に出るための大会が大前提であるM-1に、昨年、長谷川雅紀49歳と渡辺隆42歳という異例の年齢で決勝初進出を果たした。

 

 それを機に活躍の幅がさらに広がり、飛躍の年となった2021年。プレッシャーを感じながらも2年連続の決勝進出を決めた。

 

 芸人として “食える” ようになったおかげで10kg太り、腰痛を抱えながらも、まるでマンガの主人公のような活躍を見せた大谷翔平に自らの姿を重ね、史上初の「50代のM-1チャンピオン」になるべく頂に挑む。

 

――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

 

長谷川 うれしいです。(決勝進出者)発表のときは、去年は初めての経験でいろいろパニックになったんですが、今年は冷静だったかなと。喜びは今年の方が大きかった気もします。呼ばれた瞬間、去年は静かに「ありがとうございます」と礼をしたくらいだったんですが、今年は大きく両手をあげましたからね。五十肩なのに。

 

渡辺 五十肩と四十肩なので、他の人よりは手のあげ方がゆっくりだったかもしれませんが、僕らとしては勢いよくあげたつもりです。確かに去年より実感があるというか、うれしかった気がします。「よかった。ほっとした」という感じで。誰かに何かを言われたわけではないですが、(2年連続の)プレッシャーも多少は勝手に感じていたかもしれません。

 

――準決勝までを振り返っていかがでしたか。

 

渡辺 今年は2回戦からみんなウケていたので、おそろしかったです。

 

長谷川 ファイナリストに吉本興業さん以外、他事務所の所属が4組というのは2015年以来だと聞きました。しかもこの4組は新宿・中野界隈でのお笑いライブでよく一緒になっていて、5日連続とか平気でありましたから。いろいろと感慨深いです。去年のM-1まではアルバイトで生活していたのに、芸人で食べられるようになって10kg太りまして。2週間くらい前、ネタ中に腰を痛めて、接骨院のお世話になりました。おなかが出てきたのが原因かもしれません。

 

渡辺 今年のファイナリストで1~2番目くらい動くネタなんですよね。

 

長谷川 決勝までに体重を絞ろうと思っています。今からだと1日何kg絞ればいいですか……?

 

渡辺 その計算ができないヤツが、当日までに痩せられるわけないだろ!

 

――そんな今年1年を “4文字” で表すと、どんな言葉になりますか?

 

渡辺 「さいこう」。お笑いを21年やってきて、初めてお笑いだけの収入で生活できたので。こんな素晴らしいことなのか! もっと早く売れたかった! と思いました。

 

長谷川 「変化進化」。今年は変化したし、進化したので。ホント180度変わりました。今年の11月に本を出しまして、来年2月にはDVDが出るんです。自分の商品が店頭に並ぶなんて、デビュー当時から夢見ていたけど、叶わないとどこか、あきらめていたことが今年叶って。会えることなんてないと思っていたタモリさん、とんねるずさん、ダウンタウンさんといった方々にも会えたんです。
今年、大谷翔平選手が「リアル二刀流」ですごい活躍をされたじゃないですか。「マンガじゃないんだから」って言われるようなことだけれど、それを実際に叶えられた。それと同じで、「49歳でM-1ファイナリスト」というリアリティのないことを叶えてしまったんです!!

 

渡辺 ダセーな!

 

――「長谷川さんは大谷翔平選手と同じ」と書いていいですか?

 

長谷川 それはダメです! いろんな人に怒られます!

 

渡辺 別に気にもされねーよ!

 

長谷川 でもね、人生は何が起こるかわからないってことですよ!!

 

――昨年は40代ラスト、今年は50代初のファイナリスト。初の「50歳またぎ」です。この後もいないとは思いますが(笑)。

 

渡辺 そりゃ初ですよね。基本的にそういう大会じゃないですもんね(笑)。

 

長谷川 ほんとですね。最初で最後かもしれないと思うと、感慨深いです。

 

――吉本以外所属の4組では錦鯉さんだけが2年連続の決勝進出。発表後の移動先に、他事務所の方々を引き連れてこられましたね。

 

渡辺 みんな知らないことばかりなので、「ここに叙々苑の弁当があるぞ」とかいろいろ教えておきました。みんなで弁当を食べて、親戚の寄り合いみたいでした。

 

長谷川 そのぶん、緊張感がなくなるかなというのはちょっと心配で。

 

渡辺 あいつらにはそう言わないで、僕らだけ気を引き締めてそれをチャンスに持っていきます。ちょいちょいウソも交えたりして。だまされる方が悪いのでね(笑)。

 

――優勝賞金1000万円の使い道は考えていますか?

 

渡辺 「虎を飼いたい」と記者会見で言っちゃったので、言った以上は飼おうと思います。それで追々、サーカス団を作ります。虎がいくらで買えるのかわからないので、それによって雅紀さんの取りぶんが変わってきます。

 

長谷川 確かに想像つかないもんなー。エサ代とかかかりそうだし。僕はクロムハーツを買いたいです。財布とかTシャツとか……人生初のネックレスもしてみたいですね。

 

渡辺 ピアスとか?

 

長谷川 そっか、ピアスもしよう!

 

――「ファイナリストのなかで自分たちが一番○○だ!」と言えるものは何でしょう?

 

長谷川 「一番声が大きい」ですかね。いや、他にも声が大きい芸人いるかもな……。

 

渡辺 「一番年上」で。「ハゲ」も1人かな。雅紀さん以外の17人は髪の毛あるから。ハゲというか、今はスキンヘッドなんですけどね。

 

長谷川 去年まではバリカンの一番短いやつで刈ってたんですけど、今年からT字で剃ってます。

 

渡辺 そのぶん打撃面が増えたので、これまではハゲてる部分をめがけてツッコんでいたんですが、今は全面いってます。

 

――ほかのファイナリストで意識しているコンビはいますか?

 

渡辺 ずっと一緒だったモグライダー、ランジャタイ、真空ジェシカには負けたくないですね。

 

長谷川 最終決戦に一緒に残れたら面白いですね。物議を醸すとは思いますが、記憶に残る大会になりますよ。

 

渡辺 「あいつらは何をやってるんだ」ってなるよね。

 

長谷川 楽しみでもあるし、負けたくないです。

 

――敗者復活で勝ち上がってきたら脅威だと感じるコンビは?

 

渡辺 金属バット。決勝に来たら優勝しちゃうだろうなと思うくらい面白いので。

 

長谷川 誰が来ても怖いですが、見取り図やニューヨークですね。敗者復活は勢いがつきますし。

 

――最後に、決勝へ向けた意気込みを一言で!

 

渡辺 優勝します。それだけです。

 

長谷川 僕ももちろん「優勝」ですが、僕らは去年の決勝でネタ順が9番目で4位だったので、(その時点での上位3組が座る)暫定ボックスにすら一度も行けなかったんです。今年は暫定ボックスにできるだけ長い間滞在して、そのまま優勝したいです。

 

渡辺 長い間は大変だから、5番手くらいがいいですね。

 

※「M-1グランプリ2021」は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月19日(日)18:34からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送

 

取材&文/松田優子

 

( SmartFLASH )

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