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浅倉唯「はやく青森に帰りたい!」 でも…いまは映画で主役を務めるのが夢
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.20 06:00 最終更新日:2021.12.20 06:00
1号ライダー本郷猛から始まった仮面ライダーは、今年50周年を迎えた。その記念すべき年に放送されている『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)で、悪の女王・アギレラを演じる浅倉唯(25)は青森県出身。心の中には、今でも生まれ育った故郷の風が吹いているという。
「春は、ピンク一色に染まる弘前城のさくらまつり。短い夏を彩るのは、夜空を焦がすねぷたまつり。秋には美味しいリンゴがたわわに実り、冬はあたり一面が純白の世界に変わる……。四季によって顔を変える、そんな青森の風景が大好きなんです」
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目を輝かせながら取り出したのは、東北・北海道新幹線の新青森駅から弘前駅へと向かう列車の中で、自ら撮ったという一枚の写真。田んぼの向こうに津軽富士と呼ばれる岩木山が映える青森の風景。これが浅倉唯の宝物だ。
「この写真を含めた故郷・青森が私の大事なもの……私そのものなんです。東京に出てくる前は、なんとも思わなかったんですけど、離れてみて初めてそのことに気づきました」
幼稚園のころから芸能界に憧れを抱いていた浅倉が、東京に出てきたのは18歳。
「両親は大学に行くために必死に勉強していると思っていたみたいですけど、私の中には大学→東京→芸能界という図式が完璧に出来上がっていて(笑)、大学に合格したときは、やったー! という感じだったんですけどね」
だが、上京初日にして早くもホームシックに襲われた。
「両親が一緒に来てくれたんですけど、『じゃあ頑張ってね』と言われ、ドアが閉まった瞬間、友達の顔、雪景色とかが頭の中でどんどん膨れていって。気がついたら、泣いていました。青森に帰りたい……って、何度も呟きながら」
それから7年――。
「今でも私にとって帰るべき場所、ホームと呼べるのは青森なんです。もし、青森が1時間とかで通える場所にあったら、迷わず青森に住んで東京に通ってると思います」
■映画に出て主役を務めることが目標
小柄な美ボディと、吸い込まれそうな大きな瞳。原石のような彼女を、当然ながらグラビア界が黙って見ているはずがない。初挑戦となった「週刊プレイボーイ」のデジタル写真集は、9月にいきなり月間1位を記録した。
「水着を着るのは小学生以来。しかもビキニタイプは人生初。おなかのあたりがスースーするなぁって(笑)。恥ずかしさもありましたが、掲載後にたくさんの方から見たよと声をかけていただいたときは、挑戦してよかったと思いました」
さらに読者のアンコールに応え、同誌の表紙&巻頭グラビアでの再登場を果たした。
「ドキドキしながらコンビニに入って雑誌を手に取り、それから元あった棚にすぐ戻しました(笑)。恥ずかしさもあったけど、みんなが見るようなところに置かれているというのが嬉しくて。同時に、もし売れなかったらどうしようって、心配にもなりました」
性格はもうちょっと気楽に考えてもいいんじゃない? と、周囲が言うほど超真面目。
「プライベートはそうでもないんですけど、仕事は完璧にやらないと気がすまないタイプ。どんなに小さなことでも神経質になっちゃうんです。はしゃいでいても、もう一人の自分が、いつも上から冷静に見ている。そういう自分も嫌いじゃないんですけど……」
そんな浅倉が見つめている未来とは――。
「アイドル時代にちょっとだけ映画に関わらせていただいたことがあって。そのとき、直感的に思ったんです。私がやりたいのはこれだって」
映画に出ること。その映画で主役を務めること。この2つが、今の目標だ。
「仮面ライダー50周年記念映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に出演させていただいたんですけど、テレビと違ってスタッフの方の数も違うし、緊張感がすごいんです」
佐藤健、菅田将暉、吉沢亮、竹内涼真、福士蒼汰……仮面ライダーをステップにブレイクした役者は、両手では数え切れないほどたくさんいる。そのなかに、浅倉唯の名前が加わる日も近い!?
「放送期間が1年間というテレビドラマは、NHKの大河ドラマと戦隊シリーズ、それに仮面ライダーの3つだけ。私が、そのひとつに参加できていることだけでも奇跡のようなもので。この現場で学んだことを生かして、将来皆さんに認めてもらえる、愛していただける役者さんになりたいです!」
あさくらゆい
1996年6月8日生まれ 青森県出身 9月にスタートした特撮ドラマ『仮面ライダーリバイス』で、悪魔崇拝組織「デッドマンズ」の女王・アギレラを演じて話題となり、表紙&グラビアを飾った「週刊ヤングジャンプ」では「今年いちばんの新人女優!」と大絶賛された
写真・中村功
取材&文・工藤晋
ヘアメイク・亀島チカ