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【写真あり】錦鯉『M-1』優勝しても…長谷川雅紀が本誌だけに公開した1K家賃5万円、屋外洗濯機の貧乏暮らし

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.12.21 19:07FLASH編集部

【写真あり】錦鯉『M-1』優勝しても…長谷川雅紀が本誌だけに公開した1K家賃5万円、屋外洗濯機の貧乏暮らし

同じアパートには長谷川のほかに3人の芸人が住んでいる

 

 12月19日、『M-1』ファイナルラウンド。ネタの最後に寝そべった錦鯉の長谷川雅紀(50)は「らいふ、いず、びゅーてぃふる!」と高らかに宣言。バカが『M-1』を制した。

 

 結成9年め、芸歴20年以上の超遅咲きコンビの類まれなる下剋上。本誌は2020年8月に、長谷川の自宅(最寄り駅から徒歩20分以上、家賃5万円のアパート)で話を聞いている。

 

 

 間取りは1Kで6畳ちょっとくらいの空間に、段ボールが散らばっていた。洗濯機は外に置かれている。長谷川はテレビ番組内で「引っ越す」としばしば言っているが、いまだここに暮らしている。同じアパートにはほかに3人の芸人が暮らし、離れがたいのかもしれない。

 

 取材当時、とにかく貧乏だった2人は、『M-1』にエントリーすらしていなかった。

 

渡辺 『M-1』には出ます。でも、まだエントリーしてない(笑)。ちょっとズボラすぎて。

 

長谷川 行けるものなら、決勝に!

 

 長谷川の言葉どおりその年、彼らは決勝に進出して4位の成績を残したが、「悔しい」と何度も繰り返した。それから1年、ついにお笑い界の頂点に立った。『M-1』でも、松本人志に「いちばんのバカに(票を)入れようと」と言わしめた長谷川の私生活も、バカそのものだ。

 

渡辺 言わないと爪を切らないとか、ずーっと鼻すすってるから「鼻かめ!」とか……49(当時)ですよ、この人。この年のおじさんに2、3回は言いました(笑)。お笑い論で喧嘩したとか、ぶつかったとかはまったくないです。

 

長谷川 ホント、だから僕の東京のお母さんと呼んでるんです(爆笑)。

 

 お母さんとバカが大きな転機を向かえたのは、自己破産だった。

 

渡辺 まさのりさん、ホントに借金で首回んなくて。めんどくせえから、もう自己破産しろよって。その場で弁護士に電話をかけさせたんですよ(笑)。

 

長谷川 借金は100万円前後くらいかな。たいした額じゃなかったんだけど……。僕、ギャンブルもよくやってたんですよね(笑)。深夜22時から朝8時までバイトが入ってて、それから寝ないでパチスロ、パチンコを一日中打って、またバイトに行くという(笑)。

 

渡辺 当時、貧乏芸人を決めるオーディション形式のライブがあって、貧乏エピソードトークして、勝ったらテレビに出られる。そのライブに、金がなくて行けなかったんです(笑)。

 

長谷川 オーディションすら受けられなかった……。

 

渡辺 だから、優勝じゃねえかって(爆笑)。昔から明るかったんですけど、借金でどこかしょんぼりしてたバカが、自己破産でしがらみなしの純粋なバカに戻った(笑)

 

 お笑い好きの間で名前を上げていた錦鯉の2人だが、2020年の夏にはまだバイト生活を辞められずにいた。

 

渡辺 ホントに多少ですけど、芸人としての収入は増えましたね。数万とかですよ。まだ全然バイトは辞められない感じです。ちょっと前まではゼロでしたからね。

 

長谷川 僕だけ最近いろんな番組に呼ばれたもんで、去年より少し給料が上がって……。「コロナ禍持続化給付金のもらい方」の番組に出たんですけど、持続化給付金はもらえない(笑)。とはいえ、もとが低すぎますからね。去年の芸人としての年収32万円で、月平均2万7000円。コロナ時期の月給が半額以下ならもらえるんですけど、1月3万円、2月4万円みたいな感じで微妙に高い。放送見たら僕、頭抱えてるんです。まさか、もらえないとは思ってなかったから(笑)。

 

渡辺 僕はギリギリもらえました。

 

長谷川 貧乏ネタが多いからね……。僕ら、ネタに入る前にツカミみたいなものをひと言入れるんです。「空っぽだよ!」とか「一文無しさんだよ~」とか。そのツカミで「バイトを始めて30年だよ!」って言ったら、それを楽屋で聞いていた20代のピン芸人が泣いたっていう(笑)。「あの人、30年、俺が生まれる前からバイト続けてんのに、まだ芽が出ないで……」って、自分に置き換えて泣き出しちゃうという。笑ってほしいのに、泣かせちゃった。

 

渡辺 彼からしたら絶望だもんね。自分の行く先はこれなのかっていう。とりあえず、バイト辞めたいですねえ(笑)。芸人の稼ぎが20万円あればいいですよ。

 

長谷川 僕はたくさん番組出たいです。バラエティとかネタとかはもちろん、ちゃんとしたドラマ、映画の役者とか声優とか、歌とかダンスとかいろいろやりたいですよね。

 

渡辺 まあまあ、まさのりさんには自由にやっていただいて、僕は月1回営業に行って20万円もらえればいいなあと(笑)。

 

 後輩を絶望させ、バイトが辞められないと言っていたアラフィフの2人が、数々の番組に出て、一気に人気者になり、そしてわずか1年半で『M-1』を制し、1000万円を獲得。まさに“漫才ドリーム”。「魂は年を取らない」という松本人志の言葉を胸に、錦鯉はさらなる飛躍を遂げた。

 

( SmartFLASH )

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