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『M-1』優勝の錦鯉・長谷川、下済み時代から寝る間もないハードスケジュールだった

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.12.27 11:00FLASH編集部

『M-1』優勝の錦鯉・長谷川、下済み時代から寝る間もないハードスケジュールだった

左から長谷川、渡辺

 

 漫才日本一をかけて、6017組の漫才師が熱い戦いを繰り広げた『M-1グランプリ2021』(ABC・テレビ朝日系)。決勝戦が12月19日におこなわれ、錦鯉がその栄冠を勝ち取りました。

 

 ボケの長谷川雅紀さんは50歳、ツッコミの渡辺隆さんは43歳と史上最高齢の王者が誕生したのです。

 

 M-1のチャンピオンは毎年、優勝した瞬間から分刻みのスケジュールになります。優勝記者会見、M-1放送後の生ネット番組の出演、翌朝からは各局の朝の生放送のはしご、そして、途切れない番組収録の合間に雑誌・ネット媒体などの取材が入ってくるのです。

 

 

 筆者もM-1翌日あたりで優勝コンビの取材をお願いしていましたが、実際にできたのはM-1放送の4日後でした。

 

 翌日はマネージャーさんと連絡が取れず(何百件とオファーが来るのでしかたない)、その翌日に連絡が取れ、次の日にリモートで取材できることになりました。しかし当日になって、錦鯉のお2人が連日睡眠がとれていない状態が続いているということで、さらに翌日に持ち越しになりました。その取材当日もお2人は早朝から番組ロケがあり、そのロケ終わりの午前10時から取材に応じていただきました。

 

 大変なスケジュールのなか、時間を割いていただき、本当に申し訳ない気持ちで取材場所に行くと、ロケが早めに終わった錦鯉が、元気よく迎えてくれました。

 

 彼らは50歳と43歳ですが、驚くことにまったく疲れた様子はありません。

 

 長谷川さんは下積み時代、牛丼屋の夜勤のアルバイトに入り、夜勤明けの朝からそのまま寝ないでパチンコを打ち、また夜勤のバイトに入る生活をしていたそうです。長谷川さんはもともと睡眠時間は短くても大丈夫な方なのか聞いてみました。

 

長谷川「そんなことはないです。当時、体は大丈夫でしたけど、バイト中、丼に肉を盛る途中に寝たりしてたんで、お客さんに怒られてましたから。だからバイトの先輩に『お前は突然眠くなる病気だから病院に行け』って言われて病院に行きました」

 

 長谷川さんは、眠気の原因はパチンコだと先輩に言いだせず、本当に病院に行きました。

 

長谷川「病院でパチンコに行って寝てないことを先生に説明したら、『病気じゃないよ。普通に寝たら大丈夫だよ』って言われて。それだけでけっこうな金額の診察料を払いましたよ」

 

 そらそうなるでしょ。眠気の原因がわかっていたのだから、その場を取り繕うために先輩には「病院に行きます」と言っておけばよかったのでは?

 

長谷川「考えたらそうですね(笑)」

 

 長谷川さんの、おバカで素直で真面目で愛されるキャラクターがよくわかるエピソードだなと感じました。

 

 かつて東野幸治さんが、明石家さんまさんに「芸人が売れるために一番大事なことはなんですか?」と質問しました。さんまさんは即座に「かわいげや」と答えたそうです。

 

 かわいげの固まりのような長谷川さん。今後も、よりいっそう錦鯉が活躍する姿が目に浮かびます。

 

インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している

 

( SmartFLASH )

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