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八嶋智人、かたくなに守り続ける “ラーメンの儀式”「食べる前には眼鏡を外して必ず一礼」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.28 06:00 最終更新日:2021.12.28 06:00
テレビドラマ、映画、舞台、バラエティと大活躍の八嶋智人(51)。三谷幸喜の脚本で注目を集める2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演予定だ。
そんな大忙しの八嶋が「いつでも食べたいです。それをずっと我慢している状態ですね。中毒かもしれない(笑)」と言うほど大好きなのがラーメンだ。
「『食べログ』で探し始めると、2時間ぐらい探しています(笑)。評判の店に行ってみたり、常に東京のラーメンの新店舗を調査しています。自分の好みに合うか合わないかみたいなこともあり、お気に入りの店はいくつかありますね」
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ラーメンはひとりで食べに行くのが好きだというが、八嶋にはラーメンを食べるときの “厳かな儀式” があるという。
「僕が選んで行くお店は、手間暇をかけて出汁を取っている店ですね。美味しいスープには、具材というたくさんの出演者がいて、すべての力をそこに注いでいる。それをちゃんといただく、というのはすごくありがたい。
僕はラーメン店に対しては尊敬の気持ちが強いので、一言もしゃべらずにラーメンと真剣に向き合います。お店のルールがあれば、もちろんそれに従います。
まずは、両手で箸を持ち、眼鏡を外して『いただきます』と一礼。それから1枚だけ写真を撮らせていただき、ラーメンをいただきます。眼鏡を外すのは、最近、老眼になってしまったので(笑)、ラーメンの美しい姿をきちんと見たいからなんです。
先日、占い番組で、眼鏡を外すと、僕のオーラがゼロになると言われましたけどね(笑)。食べ終わったら、箸を置いて、眼鏡をかけて、『ごちそうさまでした』と一礼。
特に今はコロナ禍なので、席を立って、『美味しかったです、ありがとうございました』と心の中で御礼を言って、すぐにお店を出ます」
ラーメンの食べ方にも八嶋の “こだわり” がある。
「ラーメンに海苔が乗っている場合は、まず海苔を器にかけて外します。すべて食べ終わってから最後にスープに浸して食べると、口全体がさっぱりする。いい海苔じゃないと、さっぱりしないんですけどね(笑)」
ラーメンで英気を養った八嶋が力を注いでいるのが、1月7日から東京・青山で上演予定の『ミネオラ・ツインズ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ』だ。
ピュリッツァー賞受賞作家のポーラ・ヴォーゲルのダークコメディで、大原櫻子(25)が双子姉妹マーナとマイラを演じ、小泉今日子(55)と共演する。51歳の八嶋は、マーナとマイラの「14歳の息子」を演じる。
「大原櫻子ちゃん演じる性格のまったく違う双子の姉妹が、1950年代、1969年、1989年を舞台に、どう成長してどう変化していくのか。ふたつのアメリカを象徴している民主党と共和党、社会的背景みたいなものが人間形成にどう影響を与えていくのか。
この作品は1997年にアメリカで初演されているんですが、その当時のアメリカと20数年経った今の日本が、多様化や多様性という意味では、地続きみたいに感じるのではないかと思うんです。
お芝居を鑑賞した後、ご自分の中の変化みたいなものを感じてもらえたらいいなと思います。
台本の最初に、『役者たちはホルモンの影響で常に興奮した状態で演じなさい』と書いてあるんです。ボソボソ言ってる場合じゃねえぞと。そうじゃないと台本に負けてしまうので、負けないように取り組んでいます」
そのためにも八嶋は、大好きなラーメン店で身も心も充電し、舞台への情熱を注ぐ。
やしまのりと
1970年9月27日生まれ 奈良県出身 1990年、松村武とともに劇団「カムカムミニキーナ」を旗揚げ。同劇団の看板役者として活躍中。1996年からテレビドラマに出演、2001年の『HERO』(フジテレビ系)で注目され、同年からバラエティ番組『ココリコミラクルタイプ』(フジテレビ系)、2002年からの『トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~』の高橋克実との名司会で人気を博す。以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。2022年、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演予定。2022年1月7日~31日まで、舞台『ミネオラ・ツインズ』に出演予定(スパイラルホール)
( SmartFLASH )