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日向坂46・丹生明里、夢だった声優に初挑戦「息づかいを伝えるのって難しい」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.11 11:00 最終更新日:2022.02.11 11:00
3月30、31日に初のドーム公演を控えている日向坂46。デビュー前から東京ドーム公演を目標としていた彼女たちにとって、悲願となる公演が迫ってきている。
そんななか、「夢は口に出して発信していくことが改めて大事なんだと気づきました」と語るのは、日向坂46の丹生明里。
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「アイドルになってから、毎年、ブログに個人としての “今年の目標” を書いています。アイドルになろうと思ったときもそうですが、夢は絶対に口にした方がいいと思っていて……。
正直、口に出すのは恥ずかしく、『叶っていないじゃん』と思われるんじゃないかと不安な気持ちにもなりますが、その気持ちを超える、叶えたいという強い思いを持つことが大事。
そのためにはちゃんと伝えた方がいいなって。そして、夢が叶っている姿を想像する、これが夢に近づく第一歩だと思います」
そんな彼女の2022年の目標は、「ピアノを弾けるようになる」「ゲーム実況をする」「声優さんのお仕事をする」「魚料理をたくさんつくる」だという。
「ありがたいことに、今年の目標のひとつ『声優さんのお仕事をする』が叶いました。声優さんに憧れていた私にとってすごくうれしいことです。
実は私、昔から兄の影響でアニメやゲームが大好きなんですよ。とくに好きなアニメは『ひぐらしのなく頃に』。先が見えないストーリー展開がおもしろいです。
ちなみに、ハマったきっかけは『you』という挿入歌から。昔、兄がその曲をピアノでずっと弾いていて、それが忘れられなくて……。大人になって調べたらアニメで使われていると知り、見てみたら大好きになりました。
学生時代に好きだったのはアイドルアニメの『ラブライブ!』。友達と一緒にカラオケに行って、全然似ていないんですけど登場人物のモノマネをしながら歌ったりしていました(笑)。私にとってアニメはいつも身近な存在です」
そんな彼女が声優に初挑戦。『劇場版 DEEMO サクラノオトーあなたの奏でた音が、今も響くー』(2月25日公開)で物語の鍵を握る、“仮面の少女” を演じている。
「お話しをいただいたとき、『本当ですか?』となかなか信じられませんでした。もうずっと憧れていた職業だったので。脚本をいただいてからは、自分のなかでいろいろ想像し、家でボイスレコーダーに何パターンもの声を録音して、練習を重ねました。
声のお仕事って、アフレコ現場に行くまでは、誰とも相談できない、自分のなかでしか完結できないものだって初めて知りました。なので常に不安な気持ちはありました。
あと、私が演じる “仮面の少女” は表情がない女の子なんです。表情がないぶん、声で感情を表現したらいいのか、それとも淡々とした方がいいのかなどわからなくて、悩みましたね」
その不安を取り除いたのは松下周平監督。現場でディスカッションしながら作りあげていった。
「監督からは、『もうちょっと低くいこう』などたくさんアドバイスをいただきました。現場で少しずつ修正していくのはおもしろかったです。そして、言っていただいたことに、精一杯応えたいと思う気持ちが強くなっていくというか……。
これまで歌や芝居のお仕事をさせていただいていますが、それとはまた全然違うと感じました。何から何まで初めてのことばかりだったので、一生忘れない思い出になっています」
難しいと感じたのは、「セリフよりも、息づかいなどセリフではない部分」だという。
「走って出る息づかいだったり、日常で気にせず出している音を声で届けるというのがすごく新鮮でした。意識しないことだらけなので、こんな感じだったかな? と想像しながら演じています。
そして普通にアニメを観ていて、自然と世界観に入れるのは、やっぱり声優さんがすごいからと、声優さんの偉大さを改めて感じました。
昨年、『声春っ!』(日本テレビ系)というドラマに出させていただいたときに、監督さんから『アニメは一度、目をつぶって見たらいいよ』と教わったことがあったんですよ。確かに目をつぶってもキャラクターたちの感情って伝わってくる。これってすごいことですよね。
今回、私がそうなれたかはわからないですけど、私も声や音だけで感情を伝えるようになりたいと思いました。そのためにはもっといっぱい練習しなくてはいけないですね。『声優さんのお仕事をする』という夢は叶いましたが、ここからもっと極めていきたいです。
今回は大きな第一歩。声優・丹生明里としてもっと成長していきたいと本気で思いました」
初挑戦の声優の仕事は「10点満点中7点」と振り返る丹生。
「意外とよかったと思います。もちろんほかの方と比べちゃうといろいろ感じますが、単純にストーリーを楽しもうと思ったときに、作品にスッと入れたので。早く映画館で観たいです。
エンドロールで自分の名前が出るところでは泣いちゃうかも。だから行くなら1人ですね(笑)。
そして2回目からはメンバーと一緒に行きたいな。アニメが好きでストレートに感想を言ってくれそうな宮田愛萌を誘おうかな。すごく楽しみです」
『DEEMO サクラノオトは全世界で2800万ダウンロードを突破したスマートフォン向けリズムゲームが原作。改めて “音楽の力” に気づかされたという。
「映画でもありコンサートでもある作品なので、きれいな音楽に癒やされると思います。音楽って本当に不思議ですよね。私は、音楽は “タイムマシーン” なところがあると思っていて。聞くだけでそのときの感情や背景が蘇ってくる。これって本当にすごいです。
私は、小学生のころからずっと、何かあるとGReeeeNさんの楽曲を聞いてます。最近だと、ストレッチ中に聞いて励んだりして。くじけそうになるときに勇気と元気をもらえるんです。私たちの日向坂46の音楽もそうなっているのか……。誰かの心に寄り添える、そんな楽曲をこれからも歌っていきたいです」
にぶあかり
2001年2月15日生まれ 埼玉県出身。2017年、「けやき坂46追加メンバーオーディション」に合格。日向坂46での活動のほか、ドラマ『声春っ!』(2021年、日本テレビ系)にて主演を務めるなど活躍中
※劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』
2022年2月25日(金)より全国公開
出演:竹達彩奈 丹生明里(日向坂46) / 鬼頭明里 佐倉綾音 濱田岳 渡辺直美 イッセー尾形 松下洸平 / 山寺宏一 原作:Rayark Inc.「DEEMO」総監督:藤咲淳一 監督:松下周平 脚本:藤咲淳一・藤沢文翁 キャラクターデザイン:めばち 主題歌制作:梶浦由記 主題歌:Hinano「nocturne」(PONY CANYON) 制作:SIGNAL.MD Production I.G 製作・配給:ポニーキャニオン (c)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会
写真・志波慎寿介
( SmartFLASH )