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『インビジブル』海外ドラマのパクリ疑惑を吹き飛ばす、高橋一生の鬼気迫る演技

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.04.22 11:00FLASH編集部

『インビジブル』海外ドラマのパクリ疑惑を吹き飛ばす、高橋一生の鬼気迫る演技

 

 これで高橋一生の評価は、またひとつ上がる気がする。

 

 先週金曜にスタートした『インビジブル』(TBS系)は、事件解決に異様なまでの執念を燃やし、手段を選ばない異端の刑事・志村貴文(高橋)が主人公。

 

 事件の犯人を捕まえるためなら、街のチンピラに殴る蹴るの暴行を加えてでも情報を引き出す。いきすぎた捜査が問題視され、警視庁の強行犯係から特命捜査対策班に左遷されるも、裏で独自捜査を進めるリスキーな刑事だ。

 

 

 第1話は「花火師」という異名を誇る爆弾魔が仕掛ける爆破事件がメインだが、この事件を通じて志村は、本名・国籍・年齢のすべてが不明という謎の犯罪コーディネーター・キリコ(柴咲コウ)と出会う。

 

 通称「インビジブル」と呼ばれるキリコは、なぜか自ら警察の前に姿を現し、志村が事件を担当することを条件に、未解決事件の捜査に協力すると申し出て……というストーリー。

 

 なぜキリコは突然警察の前に現れたのか、どうしてキリコは志村を指名したのか、キリコの真の目的はなんなのか、とまだまだわからないことだらけ。だが、要するに刑事と犯罪者という異色の2人がバディを組む、事件解決ものドラマということだ。

 

■アメリカドラマ『ブラックリスト』と設定が酷似

 

 さて、公式サイトなどでは「前代未聞の犯罪エンターテインメント」と謳われている本作だが、実はあらすじや設定などが発表された当時から、ある海外ドラマの設定をパクッているのではないかという疑惑が持ち上がっていた。

 

 2013年から放送スタートし、全米No.1視聴率を記録した、アメリカの犯罪サスペンスドラマ『THE BLACKLIST/ブラックリスト』。

 

 超A級犯罪者「レッド」が、突如ワシントンのFBI本部に投降して来たかと思えば、世界中の犯罪者の情報を集めたブラックリストを提供すると語る。そして、自分との連絡担当に新米女性捜査官・リズを指名し、タッグを組んでさまざまな事件を解決していく。

 

 そう、『ブラックリスト』と『インビジブル』は、どちらも犯罪者が突然投降してきて情報提供を持ちかけ、警察と犯罪者の男女コンビが事件を解決していくという構図が、酷似しているのである。

 

 さすがに『インビジブル』の制作陣や脚本家が、『ブラックリスト』という大ヒットドラマを知らないとは思えない。初期設定が似すぎているので、マネたとかパクッたと言われてしまうのもわかる。

 

 ただ、長い歴史のあるドラマ・映画業界で、数多の作品が常に作られ続けているわけだから、大なり小なり他の作品と似てしまうのは致し方ない気もする。

 

 また、昨年放送された『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)も、2003年公開のアメリカ映画『プラダを着た悪魔』をパクッていると言われながら、全話の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)11%台のヒット作に。内容も高い評価を得ていたし、要するにエンタメ業界は「勝てば官軍」なのだろう。

 

 だから『インビジブル』も『ブラックリスト』の設定をパクッたと言われようが、きちんと面白い作品に仕上げ、結果を出せばいいのだと思う。

 

■作品ごとに別人になりきる高橋は木村拓哉の対極?

 

 ここで主演・高橋の演技について触れておこう。

 

 筆者は2017年に松たか子主演で放送された『カルテット』(TBS系)が好きだったが、このときに高橋が演じた偏屈で飄々としたヴィオラ奏者はクセになる魅力があった。

 

 昨年の綾瀬はるか主演の『天国と地獄~サイコな2人~』では、サイコパスな殺人鬼と疑われる男をベースに、綾瀬演じる女刑事と魂が入れ替わってしまう難役を好演。謎めいた男の演技だけでなく、中身が勝ち気な女刑事のときの演技も違和感なく観られて驚いたものだ。

 

 そもそも高橋は、作品によって演じる役の雰囲気をガラリと変えてくる。ただ、どちらかというと、インテリジェンス漂う繊細な優男の役の印象が強いのではないだろうか。

 

 そんな高橋が、今作では非合法の捜査もいとわない刑事役。荒々しい鬼気迫る形相を見せつけ、ギリギリで “こちら側” に踏みとどまっているようなアングラ臭を漂わせている。わかりやすく言うなら、ワイルド&デンジャラスな演技で魅せているのだ。

 

 今期は視聴率男・木村拓哉が『未来への10カウント』(テレビ朝日系)に主演し、低い声でクールにボソボソしゃべるいつもの “キムタク節” を見せている。この変わらぬ安定の演技は、役者としてのひとつの到達点だろう。

 

 優劣をつけられるものではないが、20年以上前から続けている “十八番演技” を貫く木村と、作品ごとに別人になりきった演技をする高橋は、対極の役者なのかもしれない。

 

――『インビジブル』第1話の世帯平均視聴率は9.4%、個人視聴率は5.2%だった。一方、『未来への10カウント』第1話の世帯平均視聴率は11.8%、個人視聴率は6.6%。

 

 初回の視聴率は木村に軍配が上がったが、今後、『インビジブル』が巻き返していくか気になるところである。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

 


( SmartFLASH )

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