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最上もが、育児を語る「絵本を使って『離乳食パクリ』大作戦」ネガティブだった自分がいまは “強制ポジティブ”!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.04.23 06:00 最終更新日:2022.04.23 06:00

最上もが、育児を語る「絵本を使って『離乳食パクリ』大作戦」ネガティブだった自分がいまは “強制ポジティブ”!

娘の好きな「仕掛け絵本」を手に

 

「もともとが、あまりものに執着しないタイプの人間なので……(笑)」

 

 と、束の間悩んだ最上もが(33)が、教えてくれた大切なものとはーー。

 

「ヒソカに……じゃないかもですが、私にとって唯一といっていいくらい大切なのは、昨年出産した娘です!」

 

 妊娠期間中に、相手の男性に振られて、生まれてくる子供を本当に愛せるのか? と不安になったこともあったという。だが今では、おなかが空いて娘が泣く声も、母親の姿が見えなくなり不満を漏らす声も、天使のように笑う声も、そのすべてが愛おしい。

 

 

「ドラマや小説だと、出産した直後に我が子の顔を見て泣いちゃうシーンがよくあるじゃないですか。産むまでは、まさかそんな……と、若干疑っていたんですけど(笑)、自分でもびっくりするくらい涙が溢れ出て。今も私を見て笑ってくれる娘を見ると泣けてきて、この子のためにしっかり生きて、私が守らなきゃいけないって思うんです」

 

 アイドルグループ「でんぱ組.inc」に所属していた時代から “長所は真面目。短所は真面目すぎること” といわれていたが、それはグループ脱退後も、ずっと変わらなかったそうだ。

 

「いつも何かに追い詰められている感じで、気持ちにもまったく余裕がなかったんです。私なんて、いてもいなくてもいい存在なんじゃないかって、思ったりもしました。極端な話、いつ死んでもいいというか、自分自身を大切に思うことができない人間だったんですよ」

 

 それが、出産を機に180度転換。睡眠不足と戦いながらの授乳、日々繰り返される夜泣き……と、体はボロボロに近い状態だった。

 

 だが、精神的にはひとつひとつの課題をクリアすることで、 “なんとかなる” という心の余裕が生まれたという。

 

「それまでは、いろんなことをネガティブにとらえていたんですけど、今はあらゆることをポジティブにとらえられるようになった……というか、ポジティブにとらえないとやっていけないという感じです(笑)。

 

 この子を支えられるのは、私一人しかいないんだから、もうやるしかない! 頑張るしかないじゃんみたいな。言ってみれば “強制ポジティブ” ですね」

 

■娘が笑ってくれたときが最高に嬉しい

 

 いかにして、自分の時間を作り出しているのか。時間のとらえ方も変わったという。

 

「暇という時間は一切ないです。 “よしっ、寝た。仕事だ、掃除だ!” みたいな(笑)。今まで、そういう時間の使い方をしたことがないので、逆にものすごく新鮮で、気づいたら一日が終わっています」

 

 創意工夫の毎日。食事中にほかのことに気が散ってしまい、食べなくなった離乳食をちゃんと食べさせるためにと、食事中に絵本の読み聞かせを始めたという。

 

「目で絵を追っている間に、 “食べようね” とスプーンを口に持っていくと、口だけ開けてくれるので、そのすきに口の中に入れる……という作戦です。最近は、仕掛け絵本の仕掛けを自分で開けたり、ページをめくったりしてくれます(笑)」

 

 娘を母親に預け、外で仕事をするのは、月に2回程度。それもいい刺激になっていると語る。

 

「先日、So-netの25周年を記念して制作されたMVで、久しぶりにPUFFYのお2人とご一緒させていただきました。ママでもあるお2人に、育児のことをいろいろ聞いて刺激を受けました」

 

 出産から10カ月。振り返ると、「いつでも今がいちばん大変で、今がいちばん楽しい」と笑みを浮かべた最上もがが、いま最高に嬉しいと思える瞬間は?

 

「娘が笑ってくれたときです。抱っこが好きで、高い高いをするとめちゃくちゃ喜びますね。娘を抱えながらスクワットとかもやって、それもニコニコ楽しそうなんです(笑)。大変なんですけど、喜ぶ顔が見たくて、何度でもやっちゃいます(笑)」

 

 一時はうつ病に悩まされたという彼女だが、完治したわけではないそうで、今でも時々心に余裕をなくして、一人でテンパってしまうこともあるという。

 

 そんなとき、彼女を支えてくれるのが、2匹の猫……ミックスの黒猫のくま(オス5歳)と、真っ白なペルシャ猫のシオ(メス1歳)の存在だ。

 

「甘え放題だったくまは、気がついたら兄になってしまったという感じで(笑)。最近は、娘がくまを見かけると追いかけてかまおうとするので、それが苦手らしく、日中は別の部屋に避難するようになりました(笑)。そして、娘が寝る時間を見計らって、私に甘えに来るんです」

 

 シオがやって来たのは、妊娠中のこと。

 

「シオちゃんはもともと保護猫で、風邪を引いていて耳ダニもひどく、便も緩かったので、それこそ24時間つきっきりでお世話をしなくちゃいけない状態でした。でもそのおかげで、育児のいい予行練習になったし、なによりシオちゃんのお世話をすることで、私自身が救われました」

 

 最上もが母娘に、くまとシオーー。2人と2匹が織り成す最上家の日常は、この先もずっと笑顔と明るい光に包まれている。

 

もがみもが
1989年2月25日生まれ 東京都出身 モデル、バラエティなどさまざまなメディアでマルチに活躍中。2匹の猫くまとシオを加えた、最上家の日常をブログで公開している。

 

写真・中村功
取材&文・工藤晋

 

( 週刊FLASH 2022年5月3日号 )

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