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上島竜兵さん「真犯人フラグ」で叶えた夢…本誌に明かしていた “個性派俳優になりたかった20代”
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.11 11:53 最終更新日:2022.05.11 19:13
5月11日、ダチョウ倶楽部のメンバー・上島竜兵さんが亡くなったことがわかった。61歳、まだまだ現役で活躍中の上島さんの突然の訃報だった。
本誌でも、2022年3月、思い出の店を上島さんとともに訪れていたばかりだった。上島さんと訪れたのは、志村けんさんが愛した麻布十番の鉄板焼き「三と十」。志村さんの思い出話をしながら焼酎を味わった上島さんは、3月13日に最終回を迎えたドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)に謎の男・強羅役で出演していた。
【関連記事:上島竜兵、個性派俳優を目指した過去も…「『真犯人フラグ』の強羅役は難しい。だって台詞が覚えられない(笑)」】
「今までも映画やドラマに出させていただきましたが、芸人の延長の役が多かったんです。たとえばダメ男みたいな。今回は真逆。役作りは難しかったですね。どう役作りをしたか聞かれると困るけど(笑)。それに、まわりはテレビで見たことがある俳優さんばかり。緊張しました」
じつは上島さん、20代のころは個性派俳優を目指していた。
「極端に映画好きとかではなかったですけど。だってスクリーンの字幕とか、読み終える前に消えちゃうからストーリーがよくわからない。でも映画雑誌を読むのが好きで、監督・俳優名鑑は暗記するほどでした」
高校卒業後、1年間アルバイトをしてお金を貯め、上京。劇団青年座研究所の試験に合格した。憧れの俳優は「顔が似ているからではないけど西田敏行さん」だった。だが、1年後、母親が病気になり実家に戻ることに。
「その後、再びアルバイトをして上京しました。青年座の試験を受けたけど、パントマイムのお題なのに声を出して失格。ウケはよかったんだけどなぁ。劇団文学座、劇団夢の遊眠社も落ちて、受かったのがテアトル・エコー。そこで寺門ジモンと知り合いました」
上島さんと寺門は、養成所をやめてお笑いへ舵を切る。ネタをテアトル・エコーの先輩だったコント赤信号・渡辺正行に見せたが「おもしろくないなあ」とダメ出し。そして「一緒にやったらどうだ」と肥後克広、南部虎弾を紹介され、のちにダチョウ倶楽部が結成された。
「当時の芸風は、瞬間芸とか一発芸とかでした。今とあまり変わらなかったんじゃないかな。それでも六本木のショーパブに出させてもらって一日1万円、月に12万円ほど稼げたので、生活はなんとかなりました。場数を踏むうちに『人を笑わせる』という気持ちよさに目覚め、俳優への興味は薄れていきました」
しかしテレビ出演も多くなり、上島さんには憧れていた「俳優」の仕事が入るようになる。
「ドラマは台詞を覚えるのが大変です。僕、覚えが悪いので(笑)。コントですか? 長台詞もありますけど、笑いのツボの言葉をおさえていれば、ほかを忘れても意外に大丈夫です。それにうちは2人がフォローしてくれますから。『真犯人フラグ』は台詞も完璧にしなくちゃいけないし、表情だけの演技もあって緊張しましたけど、いつもどおり皆さんに助けられました」
その『真犯人フラグ』では、上島さんのイメージにはない「怪演」が話題となった。まだこれからも、多彩な演技の顔を見せて欲しかった――。
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