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宮下草薙はなぜ売れるのか?殴り合いの喧嘩は日常でも「嫌いなヤツはだいたい一緒」で保つコンビ仲

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.05.13 06:00FLASH編集部

●2人とも高校中退、遊んでばかりいた

 

 太田プロの養成所で知り合い、2016年にコンビを組んだ2人だが、下積み時代は“学生気分”を満喫していたという。

 

宮下「2人とも高校中退で、友達もいなかったので、結成直後は学生時代にやりそうなことを2人でめっちゃやってましたね。

 

 お互いの家でゲームしたり、競馬観戦に行ったり。おかげで同級生みたいな感覚がありますよ」

 

草薙「ネタ合わせが嫌いだったからね。集まっても遊んじゃう(笑)。今思えば、それがかえってよかったのかもしれない」

 

そんな2人のやり取りからは、お互いに対するリスペクトが伝わってくる。

 

草薙「宮下の人を見極める力には、常々感心しています。僕がつき合っている先輩に対し、『あの先輩はやめたほうがいい』とか言われて、あとになって正しかったとわかることなどもありますし」

 

宮下「離婚した母親が、こう言うと悪く聞こえちゃうかもしれないけど、キャバクラ嬢をやっていて、彼氏がよく変わる人だったんです。

 

 そのたびに僕が食事に連れていかれて、相手の品定めをさせられる。母親も、僕の目は信用してくれていたのかな。「あの男は何かをたくらんでるんじゃないか」みたいなことを言ったら、本当にスパイをやっている人だったとわかったり」

 

草薙「(爆笑)」

 

宮下「でも僕に言わせれば、草薙のお笑いのセンスに対しては、圧倒的な信頼感があります。

 

『おもしろい生き物』というか、お笑いのために生まれた生命体だと思っているので。お互いの能力に関しては、尊敬し合っていますね。人間的にはまったく尊敬してないですけど」

 

草薙「それは俺も同じだよ、人間的には(笑)。

 

 でも、宮下が一人で出ている番組はだいたい観ます。雑誌にインタビューが載っていれば買うし。『適当なことしゃべってるな』と腹立つこともあるけど(笑)」

 

 こんな調子で相方の活躍をお互いが尊重していると明かす2人は、「日ごろから喧嘩が絶えない」というイメージからかけ離れているが…。

 

宮下「喧嘩はしてますね、いまだに普通に」

 

草薙「楽屋では仲がいいんですが、いざ収録となると、『なんでだよ、ちげえよ』と思ったりする。そういうときは、お互いにそう思っている」

 

宮下「そうそう、お互い思っている」

 

草薙「そうするとだいたい、僕からキレる。宮下の右足の外側を、まず僕が左のつま先でパーンと蹴るんですよ」

 

宮下「そうそう、それで僕が腹を立てて、草薙のボディに思い切りパンチを食らわせる――というのが基本ですね」

 

草薙「一回、本当に首を絞めて、ねじ切ってやろうかと思ったこともある」

 

宮下「ねじ切れるパワーないから――と、いつもこういうかけ合いをしているうちに、喧嘩が始まっちゃうわけですよ(笑)」

 

 イメージどおりの回答だが、そんなに喧嘩が多いなか、どうしてコンビを続けられるのか。その点に関して、2人は口を揃えて『嫌いなものが一致するから』だと断言する。

 

草薙「嫌だと思うヤツはだいたい一緒だよね」

 

宮下「他人の気になる発言とかも含めて、『これは嫌だな』と思うことがあると、帰りのタクシーで『あれは嫌だったね』と振ってみたら、たいてい同じ気持ちだったりする。

 

 その感覚が一致しているから、こんな喧嘩続きでもやっていけてるんでしょうね」

 

 その奇跡のバランスを失わず、仲よく喧嘩しつづけてほしい。

 

みやしたくさなぎ
ツッコミ担当の宮下兼史鷹とボケ担当の草薙航基によるコンビ芸人。太田プロの養成所で知り合い、2016年に結成。草薙の極端なネガティブ思考がウケて、2019年ごろから人気急上昇

 

※『宮下草薙の15分』は文化放送で毎週金曜26:45~27:00に放送中

 

 2020年1月スタート。芸人ラジオとしては珍しい15分という短尺番組ながら、基本的にゲストを呼ばず2人でトークを弾ませるスタイルで人気を博する。当初は3カ月間限定の放送予定だったが、放送回数は120回を超える。

 

( 週刊FLASH 2022年5月24日号 )

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