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松本人志「BPOさんどうお考えですか?」上島竜兵さん死去に涙で訴えた“痛み伴う笑い”規制のあり方

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.05.15 15:05FLASH編集部

松本人志「BPOさんどうお考えですか?」上島竜兵さん死去に涙で訴えた“痛み伴う笑い”規制のあり方

番組内で上島竜兵さんを追悼した松本人志。「痛みを伴うことを笑いの対象とする」バラエティとして、かつて自身が出演していた年末特番が例に挙げられることも多い(写真・朝日新聞)

 

 5月15日、「ダウンタウン」の松本人志(58)が、フジテレビ『ワイドナショー』に出演。5月11日に亡くなったことが明らかになった、お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんを追悼したうえで、BPO(放送倫理・番組向上機構)に疑問を投げかける一幕があった。

 

 生前に相方の浜田雅功と番組で共演した映像を見た松本は、涙をこらえながら、20代からテレビなどで共演し、40年以上の長いつき合いがあったという上島さんとの思い出を語ったうえで、

 

 

「(亡くなった理由について)わからないんですよ。理由はひとつじゃないんでしょうけど、ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、痛みを伴う笑いがダメと言われてしまうと、熱湯風呂とかアツアツおでんとかもできない。僕なんかはあの芸が有害なんてちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど、BPOさん、どうお考えですかねってちょっと思いますね」

 

 と疑問を投げかけたのだ。この問題提起に、SNS上では松本に肯定的な意見が相次いだ。

 

《BPOの存在意義を否定するつもりはないが、コンプライアンスと面白さのバランスを崩している現状の一端となっていることは間違いないと思います。

 

 そもそも面白さとコンプライアンスは対極な部分が多く、「やってはいけないことをやる」からこその面白さって、人間のサガみたいなものだと思います》

 

《BPOの暴力否定ってのはわかる。ただ、芸人が芸事としてやることまで暴力に含めるなよって話だと思う。クレーマーと言うか、ネットで粗探ししてるような人が悪目立ちしてこうなった面はあると思う》

 

 一方で、BPOの姿勢に理解を示す意見も。

 

《芸人さん同士はお互い了解があってやってるけど一般人はそうじゃない テレビを見てカタチだけ真似して、笑いを取るために他人を利用する人が少なくない それをコミュニケーションとして仲間内で楽しんでいる人たちと、上下関係や同調圧力でやらされてる人たちがいる 結局現代はそういった表現を規制していくことに舵を切ったわけで、時代に合わせて笑いの取り方をアップデートしていくしかない》

 

《痛みを伴う笑い…も様々で、いくら演技だ芸だと言っても、相手が嫌がっているように見える事を周りが笑いながら強要するのを見るのは好きではありません。私の場合の基準は、子供が真似する真似しないではなく、「不快になるかならないか」それだけです》

 

「普段、BPOについて触れることも多い松本さんですが、これまでは自虐的に笑いにすることが多かったです。2021年9月に『痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ』がBPOの審議の対象となったときも、『僕なんか腹が立つのは、ネットニュースで“ダウンタウンの番組はどうなるのか”と対立をあおること。BPO対ダウンタウンみたいにね。僕は、どちらかと言うとBPO側だからね。年末の番組とか、むしろやめたい』と笑わせていた。今回は本気のトーンで、かなりストレートな表現。それだけ、問題提起したいという思いがあったのでしょう」(芸能記者)

 

 2022年4月、BPOは「痛みを伴うことを笑いの対象とする」バラエティ番組に対して、「青少年の共感性の発達や人間観に望ましくない影響を与える可能性がある」という見解を出している。

 

 今回の、松本の“本気の”問題提起が、規制のあり方に一石を投じたことは間違いない。

 

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( SmartFLASH )

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