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上島竜兵さん 行きつけのバー店主が語る思い出「カウンターで客10人から『どうぞどうぞ!』を…」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.05.15 17:10FLASH編集部

上島竜兵さん 行きつけのバー店主が語る思い出「カウンターで客10人から『どうぞどうぞ!』を…」

「ルーキーs」での1枚。左から肥後、伊藤さん、右端が上島さん

 

「もちろん何があったのか、どんな心境だったのか、わからないし想像もつきません。ただ、ご冥福を祈ると同時に、たくさんの楽しい思い出をありがとうございました、としか言えません……」

 

 5月11日に亡くなったことが明らかになった、上島竜兵さん。上島さんについて思い出を語るのは、東京・中野にあるバー「ルーキーs」のマスター・伊藤実さんだ。この店は、上島さんの“行きつけ”だった。

 

 

 上島さんが初めて店を訪ねてきたのは、7~8年前。伊藤さんはお笑い好きということもあって、入ってきたのが上島さんであることはすぐ分かったという。

 

「深夜12時過ぎに、奥様と若手芸人の方、3人で来られました。普段の上島さんは穏やかで、偉ぶることがないと評判でしたが、本当にそのまま。テレビで見る印象と同じでした。店の雰囲気が気に入ってくれたのか、それからは週に3回、少ないときでも2回は来てくれて、あっという間に常連になってくれたんです。

 

 店には『また来たよ~』と入ってくるんです。だいたい若手芸人やスタッフ連れの2~3人で、3回めに来たときは、リーダー(肥後克広)も連れてきてくれました。若手芸人たちと“芸人論”を交わすこともしばしばでしたが、『お前のいいところは○○なんだから、そこを伸ばせ』とか、アドバイスすることが多かったです。後輩を威圧するようなところは見たことがありません」(伊藤さん・以下同)

 

 来るのはだいたい深夜12時過ぎで、朝まで飲むのが恒例。好きな飲み物は、バーボンのフォアローゼス。これをロックで朝まで飲み続けた。

 

「あるとき、『フォアローゼスはボトルキープもできますよ』というと、『そうか、じゃあ1本入れて』と嬉しそうで。週3ペースで来ていただき、1年半で20本くらいボトルを入れてくれました。

 

 少し酔ってきた上島さんを心配した後輩芸人が、『(酒を)作りま~す』と言ってバーボンを注ぐふりをして、水を注いでしました。だけど、朝になるとなぜか上島さんはヘロヘロに(笑)。でも、店やお客さんに迷惑をかけることはただの一度もありませんでした」

 

 店では楽しい酒に終始した、と伊藤さんは振り返る。

 

「ほかの常連さんやお客さんは、やはり芸能人ということで、なかなか話しかけにくいんですよね。上島さんはそれを察知したのか、必ず自分から話しかけていました。『あのときは参ったよ』と、出演した番組のエピソードを語るときもあり、みんな引き込まれていました。

 

 また名前や顔を覚えるのも得意なのか、居合わせたお客さんに『○○くん、この前、一緒に飲んだよね』と話しかけることも。女性客にも『エリちゃんだっけ?』と声をかけるんだけど、『いえ、リエです』と返されたりしてました。でも、エリちゃんには逆に『リエちゃんだっけ?』とやったりしていたので、いま考えればネタだったのかもしれません(笑)」

 

 サービス精神も旺盛で、おなじみのフリにも快く応えてくれていた。

 

「バーにいるみんなで『じゃあ自分が』『じゃあ私が』と手を挙げる、ダチョウ倶楽部の振りをすると、最後に上島さんが『じゃあ俺が!!』と。そこで、お決まりでみんなが『どうぞどうぞ!』。

 

 ウチはカウンターが10席あるんですが、10人でこれをやると、なかなかのものですよ。だいたい朝まで3~4回やるんですが、最後は上島さんが『もういいだろ!』と言って、カウンターをドンと叩いて。椅子にお尻をドン、とやってくれるんです。もうみんな、大爆笑でした」

 

 帰り際まで気さくだったという上島さん。

 

「『じゃあ、みんなまたね。ハイ、クルリンパ』とやって帰っていくんです(笑)。上島さんは”いじられキャラ”の芸風で大活躍しました。でもプライベートでは、そういうことを忘れて飲みたい、と思うのが普通じゃないですか。ところが、ウチに来ても僕やお客さんからいじられる。そこがすごいと思いましたね。ただ、僕が思うに、寂しがり屋でもあったのでは。だからこそ、みんなと楽しく飲むことが好きだったんだと思いますね」

 

 最後に伊藤さんは、上島さんへの思いを語ってくれた。

 

「じつはつい最近、当時を知る常連さんと『あのときは楽しかったね。また来てくれないかな』と、上島さんについて話したばかりだったんです。僕はいまでも店の扉が開いて『また来たよ~』と、上島さんがニコニコしながら入ってきてくれるんじゃないかと思っているんです」

 

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( SmartFLASH )

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