最終弁論を現地時間5月27日に控え、泥沼の裁判もいよいよ “終盤” に――。
ハリウッド俳優ジョニー・デップと、元妻で女優のアンバー・ハードの名誉毀損裁判は、YouTubeでも生放送されるなど、世界中から注目を集めている。
状況は「デップが有利」という見方が優勢のようだ。
「発端は2018年、ハードさんがワシントン・ポスト紙に『家庭内暴力の被害者だった』とデップさんからDVを受けていたことを示唆するような記事を寄稿したことです。
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デップさんは彼女から名誉を傷つけられたとして、5000万ドルの損害賠償を求めて提訴。ハードさんも『嘘つき扱いされた』と、賠償金1億ドルでデップさんを反訴しています。
しかし、ハードさんや親族の証言は、デップさん側の弁護士によって次々と切り崩されている。“ボロ” が出たときに、デップさんが法廷内で笑みを浮かべる映像がSNSなどで話題となっています」(現地ジャーナリスト)
まず指摘されたのは、ハード自身への尋問の内容。ハードが「顔のあざを隠すためにいつもカバンに入れていた」と主張したコスメグッズについて、かねて当該メーカーからは、その商品が当時は未発売だったことが指摘されていた。
ハードは、デップ側の弁護士からの追及をはぐらかすのに必死だったという。
「また、ハードさんについては、共演歴のある俳優のジェームズ・フランコさんとの “不倫疑惑” が囁かれていました。
裁判では、ペントハウスの監視カメラ映像が証拠として提出されました。2人が体を寄せ合っている映像について、ハードさんは『友人のひとり。私の顔のあざについて確認してくれただけ』と反論しましたが、顔のあざの “疑惑” が指摘されている以上、聴衆を納得させるものとは言えませんでした。
さらに、離婚時の慰謝料である700万ドルについて、ハードさんは『人権団体と子供病院に寄付する』と公言していましたが、ごく一部しか寄付されていないことも発覚。
『今回の訴訟にお金がかかって寄付したくてもできない』とハードさんは嘆きましたが、これについても “嘘” が指摘されています。最終弁論では、子供病院の関係者が証言台に立つとされています」(同)
ハード側の矛盾点は、証人たちの証言についても指摘されている。ハードは、デップに暴力を振るわれていたことを主張するため、自らの妹であるホイットニー・エンリケスを証言台に立たせたが……。
「これについても、ホイットニーさんと親しい間柄の人から、『(デップが暴力を振るっていたという)事実とは違う証言はしないでほしい』という手紙があったことが明らかになりました。
その人によれば、暴力を振るっていたのはむしろハードさんで、ホイットニーさん自身もハードさんからの暴力に怯えていたとのこと。こちらも、最終弁論で証言台に立つとされています。
極めつきは、ハード側が呼んだ精神科医。デップさんについて、“薬物依存、DV気質のある危険な人物” であると指摘しましたが、彼がデップさんと面と向かって診療したわけではなかったのです。
これに対し、ネット上では、《『パイレーツ・オブ・カリビアン』(※デップの代表作)を見て診療したのか?》《ウィリー・ウォンカ(※主演映画『チャーリーとチョコレート工場』での役)ならどうだ?》と、揶揄する声が上がったのです」(同)
デップ側の弁護団によって、数々の矛盾点が指摘されてきたハード。最終弁論では、勝敗に大きく関わる人物の登場も予定されている。
「デップさんと交際していた、スーパーモデルのケイト・モスさんです。ハードさんは、『ケイトが(デップに)暴力を振るわれていたと記憶している。だからデップが怖くなった』と発言していますが、それについてなにか語るのではないかとされています。
モスさんとデップさんは破局後も良好な関係を築いているとされており、デップさん側の証人として発言するため、この証言が “決定打” となる可能性は高いでしょう」(同)
この裁判については、多くのセレブリティがどちらを支持するか表明しており、連日注目が集まっている。
( SmartFLASH )