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冨樫義博氏ツイッター開設に歓喜! 800日休まず「正拳突き1000回」動画配信男が語る『HUNTER×HUNTER』愛

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.05.28 20:58FLASH編集部

冨樫義博氏ツイッター開設に歓喜! 800日休まず「正拳突き1000回」動画配信男が語る『HUNTER×HUNTER』愛

配信を始めたころの樽江さん。それから800日が過ぎた(本人のYouTubeより)

 

 5月24日、漫画家冨樫義博氏が突如、ツイッターを開設し、世界中にお祭り騒ぎを巻き起こした。現在休載中の『HUNTER×HUNTER』の連載再開に期待が高まるなか、ある男性の企画が注目を集めている。

 

 1998年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった同作は、国内外で絶大な人気を誇っている。だが、たび重なる休載と再開を経て、2018年11月から現在に至るまで長期の休載となってしまった。そんな状況に一石を投じるべく動いたのが、YouTuber・樽江突撃(たるえとつげき)さんだ。

 

 

 樽江さんは、2020年1月16日から「ハンターハンター連載再開まで一日一万回感謝の正拳突き」という配信をスタート。作中に登場する、ハンター協会のネテロ会長が、武道への感謝を込めて1日1万回の正拳突きをする場面へのオマージュだ。

 

 どういった経緯で配信を始めたのか、樽江さんに話を聞いた。

 

「もともと作品の大ファンだったんです。でも、内容とは別に、休載というネガティブな方向で話題になることが多く、ファンとしては歯がゆい思いをしていました。

 

 もし休載期間に、何かしらの活動を続けてみれば、休載が話題になっても『そういやあいつどうなった?』と、楽しい話題を提供できるんじゃないかと思ったのがきっかけでした。

 

 あと、ちょうど同じころ、ベンジャミン・ベネットというアメリカのYouTuberが、毎日部屋の隅に座って微笑んでいる姿を垂れ流す、というだけの動画を配信し続けていると、ネット記事で知ったんです。こういうのでもいいんだ、と思わされたのも、後押しになりました」

 

 樽江さんの配信は、基本、すべて無言。顔もあまり映さず、コメントに丁寧な返信をすることもしないようにしているという。

 

「武道の経験もないので、心身ともにつらいだろうな、と予想はしていました。だから、なるべくモチベーションを削られないよう、負担を軽くすることはつねに意識していましたね。

 

 最初は原作どおり、1万回やるつもりでした。でも初日に実際にやってみると、時間的にも毎日続けるのは厳しかったとわかったので、数を減らして、1日1000回を丁寧にやる方針に切り替えました。

 

 筋トレをすることもないし、空手の上達のために道場へ行くこともしません。サムネイルも凝ったものは作らず、なるべくテンプレートで。日付をカウントすることもせず、あまり考えずに、ただ今日、一日をやり切る。毎日約1時間、1000回の正拳突きを配信することだけに集中していました」

 

 これまで800日以上、配信を一度も休んだことはない。飲み会があったら深夜に、一日じゅう用事があれば朝3時に起きてでも、配信を続けてきた。当初から着続けている道着はボロボロ、部屋の畳も摩耗し、身体のあちこちが悲鳴をあげているという。

 

「素人なので、変なところに力が入っているのか、肩はもうあまり上がらないんです。唯一、上がる角度があって、そこでぎりぎり生活しています。ダイエット効果はゼロですね(笑)。筋肉も、たぶんついていないです。肩こりがなくなったぐらいでしょうか。

 

 道着は、配信を始める1週間前、ネット通販で買った2000円くらいのものです。毎日、洗っていることもあってか、すっかりボロボロですが、愛着もあるし、袖が通るうちはこのままでいきます。

 

 今回の企画は、ひとつのことを報われるまで続ける、『お百度参り』に近いのかなとも思っていて。願掛け的な意味でも、使い込んだものは手放しがたいですね」

 

 願掛けのかいもあってか、ついに冨樫先生はツイッターをスタートさせた。「とりあえずあと4話」と、連載再開を匂わせるようなツイートも残している。

 

「最初は本物かわかりませんでしたが、僕を含め、世界中のファンが盛り上がって、お祭りみたいになりました。ファンとしては、ああいうのがいちばん楽しい。久しぶりに嬉しいニュースが来たと思いました。

 

 連載再開となれば、今の“正拳突き”企画は、すっぱり終わろうと考えています。たまにネタとしてやることはあるかもしれませんが、いったんは完全に終了するつもりです」

 

 最後、樽江さんはこうも語っていた。

 

「正直、まだ実感がわかないところもあります。『連載再開します』と正式に告知されていないので、目的が達成されたわけでもない。でも、正式に連載再開された月曜日が来たら、さすがに泣いてしまうかもしれませんね」

 

 その日を夢見て、彼は今日も拳を握る――。

 

( SmartFLASH )

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